四国のおすすめ
[四国EPO・四国ESDセンターが、みなさんにおすすめしたい!と思った事例をご紹介していきます]

ゴミを出さない暮らし方を目指した新たなチャレンジ ―上勝町ゼロ・ウェイストセンター「WHY」―

徳島県上勝町は、2003年に自治体として日本ではじめてゼロ・ウェイスト宣言を行い、ゴミを45分別していることで有名です。「2020年までにゴミをゼロにする」という目標を掲げ取組を進め、リサイクル率80%を達成しました。昨年、その目標年を迎え、2030年を次期目標年とした、新たなゼロ・ウェイスト宣言が、昨年12月18日に議会の全会一致で可決されました。新たな宣言の重点目標には、「未来のこどもたちの暮らす環境を自分の事として考え、行動できる人づくり」が掲げられ、3つの取組を進める計画です。

1 ゼロ・ウェイストで、私たちの暮らしを豊かにします。
2 町でできるあらゆる実験やチャレンジを行い、ごみになるものをゼロにします。
3 ゼロ・ウェイストや環境問題について学べる仕組みをつくり、新しい時代のリーダーを排出します。

新たな宣言の達成に向けた取組の拠点となる場所が、2020年4月にオープンした上勝町ゼロ・ウェイストセンター「WHY」です。施設は、上空から見ると「?」の形になっています。町内外から集めた、使われなくなったソファやドア、窓等を使って建てられ、施設を解体するときにゴミにならないよう工夫もされています。

新たな施設には、旧施設にもあった、町内唯一のゴミステーション、ストックヤードと、まだ使える商品が次のオーナーと出会う場となる「くるくるショップ」の他、新たにイベントや研修に使えるホール、町民の要望で設置されたコインランドリー、企業や研究者等との協働を目指したオフィス・ラボと、ゴミを出さない暮らし方を体験するホテルも設置されました。

「WHY」では、利用者にどうしたらゴミが出ない暮らしができるかを考える場づくりや、どうしてもリサイクルできない2割のゴミを企業や研究者と連携して解決する取組等、ゼロ・ウェイスト達成に向けた仕組みづくりや仲間づくりといった、新たなアプローチに力を入れています。

なぜそれを買うのか?なぜそれを捨てるのか?なぜそれを作るのか?なぜそれを売るのか?自分の行動に対して「なぜ(WHY)?」と問いかけるところから始めてみてはどうでしょうか。

■ZERO WASTE TOWN Kamikatsu
https://zwtk.jp/

■上勝町ゼロ・ウェイストセンター「WHY」
https://why-kamikatsu.jp/index.html

森からの贈りもの:日本で唯一の木毛(もくめん)づくり

高知県土佐市にある有限会社戸田商行さんは、国内唯一の「木毛(もくめん)」を製造している事業所です。

木毛を知っていますか?木毛は木材を細長く削りまとめたもので、商品を保護する緩衝材として昔から使われており、日本各地で盛んに製造されていました。しかし、安価なプラスチック製の緩衝材が広く使われるようになると製造工場は減り、製造会社は戸田商行さんだけになりました。

戸田商行さんが木毛を作り続けている理由は、木毛が地域資源を活かした環境保全・循環型の商品であり、森林率84%の高知県の森づくりに役立つこと、そして何より、先代から引き継いだ確かなモノづくりの技術と知恵を継承するという強い思いがあるからです。

そのため、木毛に使う木材は高知県内で伐採された木材にこだわり使っており、つくられた商品は高知県J-VER制度でカーボンオフセットクレジットとして認定されております。

木毛に使われている樹種は松、杉、檜(ひのき)、楠(くすのき)の4種類で、原木を自社で加工し製造しています。汎用性のあるバーカーで樹皮を取り除いた後は、木毛製造機にあわせてカットします。そして、創業時から約60年間稼働している5台の製造機と新たに導入した1台を使い、職人が丁寧に木の目を見ながら削り続けます。削られた木毛は水分が多く、しっとりとしていて、そのままでは使えません。乾燥するために使われる熱源は、製造の過程で出た樹皮や削りくずなどの廃材です。その後、乾燥した木毛は計量・梱包されて国内外へ搬送されていきます。工場では一日最大1トンの木毛を製造していますが、木材は余すところなく使われ、製造工程でごみになる木材はありません。

木毛は3サイズ(幅や厚さ)があり、そのサイズによる弾力や樹種の特徴を活かした使われ方をしています。例えば、一番薄い幅1mm×厚さ0.1mmの松の木毛は人形の詰め物や皮の薄い果物の緩衝材に、同じ幅で厚さが0.15mmのものは、果物やハム、チーズ、陶器や瓶などの緩衝材に使われています。

また、それぞれの木の持つ特徴を活かした商品開発も行われており、檜の香りのリラックス効果を活かした香り袋、楠の防虫効果を活かしたシューズキーパー、松の白さを活かしたリースやブーケづくりなど、活用の幅は広がっています。

最近は地域の持続可能性への意識の高まりとともに、木毛は自然素材を使った緩衝材として注目を集めておりますが、戸田商行さんの森づくりへの思いと、創業者から伝わる職人の技術により生み出された木毛は、緩衝材という脇役でありながら、高知県の84%の森づくりを伝えるメッセンジャーであり、森からの贈り物なのです。

有限会社戸田商行: https://www.toda-shoko.com

四国西予ジオの至宝/ The treasure of Shikoku Seiyo Geopark/ 四国西予地质公园的宝藏

 何か冒険を想起するようなワクワクするネーミング! ジオとは、ジオパークを指し、四国西予ジオパークにおいて育まれた珠玉の商品とのこと。これはしっかりチェックしたい!!ということで、四国西予ジオパーク推進協議会事務局長・高橋司さんにお話しをうかがいました。

【四国西予ジオパークの特徴】
 西予市は、2004年(平成16年)、東宇和郡4町(宇和町、野村町、城川町、明浜町)と西宇和郡三瓶町、合計5町が合併したことにより、東は四国カルストを擁する山地で高知県と境を接し、西はリアス海岸の地形の宇和海、標高も1400mから海抜0メートルまで、多様な地形・地質を誇ります。その特性を魅力として発信するとともに、合併前の町を超えた一体感を醸成するために、ジオパークを市の政策・施策の柱とした活動を展開し、2013年(平成25年)9月、日本ジオパーク委員会から市全域が日本ジオパークに認定されました。

 見どころは、日本列島になる以前の古い大地の変動を表す地層が東西に並び、なかには4億年以上前の日本最古級の岩石も顔をのぞかせるという、地質の多様性。また、海・里・山を舞台に、多様で豊かな自然に寄り添う人々の暮らしが繰り広げられていることが重要であり、大きな特徴となっています。

【四国西予ジオの至宝とは】
 食べ物も地形や地質と深い関係にあり、グルメもジオパークの大事な要素です。四国西予ジオパークが有する海抜0mから標高1,400mの標高差の中から産み出される魚介類、柑橘、米、ぶどう、栗、乳製品など、種類も味わいも多彩な産物・加工品を「ジオの恵み」として売り出しています。

 一方、多品目であることは強みですが、他産地との差別化が図りにくいという悩みがありました。そこで、ジオの恵みの中から地形、地質、そこで暮らす人々の営みといった地域性を打ち出し、大地の特徴を生かしたストーリー性、独自性、安全性、市場性などで高い基準を満たす優れた逸品を「四国西予ジオの至宝」として認定し、発信することによって、四国西予ジオパークの認知度の向上に取り組んでいます。

 
 

 

 

 

 

 

 現在、奥地あじとその加工品、明浜産真珠ネックレス、田力米、カマンベールチーズ森のロマン、四国カルスト天然水ぞっこん、豆道楽豆腐など、9品目を認定しています。
 四国西予ジオパークのHPでは、ジオの至宝一つひとつについて、至宝を生み出す地形・地質・気候などの自然条件と生産者の思いを、迫力のある画像で紹介する「ストーリー」を公開しています。
豊かな自然の恵みを活かす智恵と技術を継承し、創造する人々との出会いも楽しみに、新型コロナウイルスが収束したら「ぜひゆっくりと西予市へ!」との思いを強くしました。

【西日本豪雨からの復興とともに】
 2018年7月の西日本豪雨は、西予市の各地域に甚大な被害をもたらし、現在も復興のさなかにあります。被災によってジオパーク事業を今まで以上に推進する思いを新たにしたと高橋さんは話します。「地域にとって、地球にとって、より意味のある活動を行うことが重要との意識を強くし、ジオパーク活動を支える組織・団体・企業やサポーター、行政機関が情報共有を進め、連携することがカギとなると考えています」。

 多様で質の高い地域資源をいかにプロデュースし、伝えていくか。地域循環共生圏の構築とも重なるジオパーク活動の展開に期待を寄せ、注目していきたいと思います。

四国西予ジオの至宝 http://seiyo-geo.jp/sihou/
(四国西予ジオパーク>ジオの恵み>四国西予ジオの至宝)

The treasure of Shikoku Seiyo Geopark

     Geo, which is short for “Geopark,”  is an exciting name associated with adventure! “Geo also refers to the wonderful products made there. To know more about them, we interviewed Tsukasa Takahashi, the executive director of the Seiyo Geopark promotion committee.  

[The unique features of Shikoku Seiyo Geopark]

     With the merger of 4 eastern Uwa district towns (Uwa, Nomura, Shirokawa and Akehama town) and Mekame town in Nishi-uwa district in 2004,it became bordered by Kochi prefecture and the Shikoku karst plateau on the east, and the Uwakai Sea with its ria coastline on the west. The elevations range from 1400 meters to sea level, and it boasts a varied topology and a plethora of geological features. In order to promote these unique points and foster a sense of unity in the newly merged city, activities were undertaken to make the geopark a central focus of the city’s policies and measures, and in September, 2013 (Heisei 25) the Japan Geopark Committee recognized the entire city as a Japanese Geopark.

     The key feature of the area is its geological diversity, lined on the east and west by geological strata showing ancient changes in the earth from before the formation of the Japanese archipelago, including some of the the oldest rocks in Japan dating back more than 400 million years. Another important feature is the way people live in harmony with the diverse and abundant nature on the sea and in villages and mountains.

[The treasure of Shikoku Seiyo Geopark]

     Gourmet food is also an important feature of the Geopark since food has a deep connection to landform and geology. With elevations ranging from sea level to 1,400 meters, the geopark produces a variety of products and processed foods such as seafood, citrus fruits, rice, grapes, chestnuts, daily products and more, which are promoted and sold as “Blessings of Geopark”.

     However, while the large variety of products is one of its strengths, it was difficult to differentiate them from those from other regions. In order to address this problem, excellent products in the “Blessings of Geopark” brand that meet high standards in terms of marketability, safety, originality, and ability to tell a story about the land, and which highlight the area’s topography, geology and the activities of the people living there, were selected as “Treasures of Shikoku Seiyo Geopark” and promoted to raise awareness of the geopark. 

     Now, 9 products are approved such as Okuti horse mackerel and processed goods, pearl necklace produced in Akehama area, Tariki-mai rice, “Forest Romance” Camembert cheese, “Shikoku karst plateau natural water Zokkon”, Mame-douraku tofu.

     In their homepage, conditions of nature such as topology and a plethora of geological features and climate and message from producers conditions which leads to the excellence of Geopark are introduced as “Story” with powerful pictures.Succeeded with their attitude of making the most of  wisdom of generous nature blessing and techniques, and also expectation with meeting people, “Let’s go and enjoy in Seiyo city” after the Covid 19 situation is settled.

Reconstruction After the 2018 Japan Floods

     The torrential rains that struck western Japan in July 2018 caused tremendous damage to various areas of Seiyo City, and the reconstruction is still ongoing. According to Mr. Takahashi, the disaster has renewed his desire to promote the geopark project more than ever. “I believe that it is vital for us to strengthen our awareness of the importance of carrying out activities meaningful to the region and the earth, and for the organizations, groups, businesses, and government agencies that support geoparks to share information and work together.”

     How can we produce and convey diverse, high-quality local resources? I have high expectations for the development of geopark activities that overlap with the construction of a Regional Circular and Ecological Sphere.

Treasures of Shikoku Seiyo Geopark http://seiyo-geo.jp/sihou/
(Shikoku Seiyo Geopark > Blessings of Geopark > Treasures of Shikoku Seiyo Geopark)


■四国西予地质公园的宝藏

 命名就令人兴奋,让人想起冒险!所谓Geo的字义指地质公园、具体指在四国西伊予市地质公园所产的一种珠宝。这值得仔细探究一下!!因此,我们专访了四国西伊予市地质公园促进会秘书长・高桥司先生。

【四国西予地质公园的特点】

 西予市、2004年(平成16年)、由东宇和郡4个镇(宇和町、野村町、城川町、明滨町)和西宇和郡的三瓶町共5个镇合并而成、东边属于四国喀斯特地形的山区、与高知县接壤、西部是与宇和海邻接的里阿斯式的沉降海岸、海拔从1400米到海拔0米不等、拥有多样化的地形・地质特征。为了发挥其独特魅力、一改其旧貌打造出超出合并前城镇面貌的新的一体感、我们将地质公园作为该市施政及开展活动的支柱、终于2013年(平成25年)9月、整个城市被日本地质公园委员会认定为日本地质公园。

 亮点是其地质多样性、即日本列岛形成前的远古地质变动层排列成东西走向、其中4亿多年前的日本最古的岩石至今仍可窥见一斑。此外,人们依海洋・村庄・山脉而居、绵延生息在多姿多样的丰富的自然之中、这一点非常重要、也是一大特色。

【何谓四国西予地质珍宝】

 食物与地形和地质密切相连、美食也是地质公园的重要组成部分。在四国西予地质公园的海拔0米到海拔1400的海拔差中出产的物产有海鲜、柑橘、大米、葡萄、板栗、乳制品等、种类及品味丰富多彩、这些特产・加工品被誉为「大地的恩赐」的标志而远销各地。

一方面,虽然品类多种多样是其优势、而另一方面我们担心很难与他产地的物产区别开来。因此、我们打出所谓地质恩赐所独具的地形、地质、以及生活在那里的人文活动等地域性招牌、把富于地质宝藏色彩的故事性、独特性、安全性和市场性等都符合高标准的优秀宝石、定名为「四国西予地质珍宝」、通过对外宣传、来致力于提高四国西予地质公园的知名度。

目前、我们已认证了9种产品、包括奥地竹荚鱼及其加工产品、明浜産珍珠项链、田力米、森林浪漫牌卡曼伯特奶酪、四国喀斯特纯天然水和豆道楽豆腐等。

 在四国西予地质公园的网站上、关于每一个地质珍宝、以及珍宝形成的地形地质气候等自然条件和生产者的梦想、我们用逼真的电视图像公开放映来介绍其「故事」。我强烈地期待着:能和生活在自然恩宠之中的、用智慧和技能勤劳创造的人们相会!当新冠病毒收敛时「一定要漫游西予市!」。

【随着日本西部暴雨的重建】

 2018年7月的西日本暴雨给西予市的各地区造成了巨大的破坏、目前正处在重建之中。高桥先生说:灾难使我们比以往任何时候都更想推动地质公园项目的发展。「我们强烈意识到为地方为地球开展更有意义的活动至关重要、支持地质公园活动的组织・团体・企业・后援者・政府机构需要加强信息共享和合作才是关键」。

如此丰富多样且高质量的地域资源,我们如何开发之、创造之并宣传之?我们期待并继续关注地质公园活动的进展、这正巧也与区域循环共生圈的构想不谋而合。

四国西予的地质宝藏 http://seiyo-geo.jp/sihou/
(四国西予地质公园>大地的恩典>四国西予地质的珍宝)