四国のおすすめ
[四国EPO・四国ESDセンターが、みなさんにおすすめしたい!と思った事例をご紹介していきます]

特定非営利活動法人由良野の森 / Designated NPO Yurano no Mori / 特定非营利活动法人由良野之森

■生きものと共生し、活力を得るフィールド

愛媛県久万高原町二名地区の山間にありながら、県内外といわず、国内外から多様な人々が集う由良野の森。印象的な赤茶色の壁のゲストハウスのかたわらには小さな流れがあり、オタマジャクシやヤゴなどの水生昆虫もいるなと見ていたら、放し飼いのニワトリがそばで何かをついばんでいます。その先の小屋にはヒツジも。さらに小道を進むとクワの林と天然林、少し登るとスギ・ヒノキの人工林など、いろんな植生があり、わくわくしながら森の散策を楽しめます。

よい季節になると、子育て支援の団体が森のようちえんを開催したり、企業がCSRや職員の福利厚生として里地や森林の整備活動を行ったり、ゲストハウスにはお遍路さんや口コミでやって来る旅行者が宿泊したり。程よく人の手が入った自然の中でゆったりと過ごし、リフレッシュするフィールドであり、様々な人との出会い場にもなっています。

一方、中山間地域の集落での暮しは、過疎化が進むことによって地域の担い手としての負担が増える中、イノシシやシカなどの獣害が拡大し、気候変動による大雪や大雨などが多発傾向にあり、地域の持続可能性に不安を感じることが少なくないといいます。このように山積する課題の中でも、50年先を展望して「今着手しなければ」と、由良野の森が推進するのが、「ブナの森づくりプロジェクト」です。

由良野の森のそばを流れる川で沢のぼり!

■ブナの森づくりプロジェクト

全国的に奥山まで人工林が広がっていますが、適切な整備が行き届かなければ、下層植生が失われ、保水力が低下することなどによって、斜面が崩壊して水害をもたらすなどの危険が高まります。そこで、人間が管理しなくても生態系が持続する、かつて奥山にあった自然林の再生を目指す「ブナの森づくりプロジェクト」をスタートさせました。

森の復元を加速させるためには、人工林の伐採跡地に苗を植える必要があります。そこで、その地域にもともとある樹種を選び、種子を採取し、播種し、苗を育てることに取り組んでいます。さらに、復元地の整備、定植、管理に至るまで、地道な取組を展開することとなります。そのために大切にしていることが、多様な立場やスキルを持つ人・組織との協働。例えば種子採取においては、フリースクールや森林保全を行うNPO、アウトドアショップともコラボして、各地の奥山で種を採取しました。育苗については、水やり等の管理を福祉サービス事業所に委託し、障がいのある人の仕事を作り出しています。また、植物や森林の研究者の協力を得て、科学的な知見に基づいて活動を計画し実証するとともに、山林の所有に関する様々な問題には、弁護士や司法書士などの専門家と解決に取り組む体制を構築しています。

関わった人・組織が、奥山の現状や中山間部を守る生活について知り、ともに考えて活動することを通して、それぞれの立場で持続可能な森づくりの担い手となることが大切であると考えているのです。

フリースクールの仲間たちと種拾い

■森の復元を横展開

50年後の社会構造や環境を想定しつつ、中長期のビジョンとしては、放置林の問題、山林における土地所有の問題、木材利用の付加価値の創出など、様々な社会課題も同時に解決する森づくりを目指し、自然再生推進法のもとで、自然再生協議会を立ち上げる方針です。

そして、全国でも森林の整備・維持については同様の課題があるため、まずは四国で「ブナの森づくりプロジェクト」の手法を横展開することを目指し、令和5年2月に「ローカルSDGs四国」において分科会「四国の奥山自然再生協議会準備会」を発足させました。

※ローカルSDGs四国(LS四国)https://ls459.net/

※分科会「四国の奥山自然再生協議会準備会」https://ls459.net/?page_id=4358

森の復元プラットフォームセミナーの様子

自然の中で過ごす時間に興味がある方、由良野の森では、初めてでも参加しやすい「森のおさんぽとおはなし会」などを定期的に実施しています。森から活力を得るとともに、自然との関わり方を見つめなおす機会になるでしょう。

※由良野の森HP https://yuranonomori.jp/

Designated NPO Yurano no Mori

■ Finding Renewal Through Coexistence With Nature
Located in the mountainous Nimyō district of Kumakōgen, Ehime, Yurano no Mori attracts a wide variety of visitors from both inside Japan and abroad. Near the guest house and its striking reddish-brown walls, a small stream flows, teeming with tadpoles, dragonfly larvae and other aquatic life. Alongside it, free-range chickens peck at the ground, while a sheep pen stands in the distance. Advancing further along the path reveals mulberry and naturally regenerating forests, and beyond that, planted forests of Japanese cedar and Japanese cypress. With such a diverse range of vegetation, guests can enjoy exploring the forest with a sense of excitement.

In favorable seasons, childcare support organizations run a forest kindergarten, companies engage in forest maintenance activities to promote CSR and employee welfare, and the guest house hosts pilgrims and travelers drawn in by word-of-mouth advertising. Nature, thoughtfully cultivated by human hands, provides a space for relaxation and rejuvenation, while fostering connections between visitors from various walks of life.

On the other hand, the growing burden of depopulation on the residents, alongside expanding wildlife damage from boars and deer and an increase in severe weather events like heavy snow and rain due to climate change, has raised concerns about the sustainability of rural mountain life. Nevertheless, even in the face of these challenges, Yurano no Mori is looking ahead to the next fifty years and taking a “now or never” approach, moving forward with the Beech Forest Creation Project.

<Stream climbing in the river by Yurano no Mori!>

■ Beech Forest Creation Project
Although planted forests have proliferated throughout the country, even deep in the mountains, without proper care and maintenance their understory vegetation will be lost, and the reduced water retention capacity can lead to an increased risk of slope failure and flooding. In response, the Beech Forest Creation Project was initiated to restore the naturally regenerating forests that once thrived in these deep mountain areas, which are capable of sustaining themselves without human intervention.

To accelerate the forest’s restoration, it is necessary to plant saplings at the logging sites of planted forests. Efforts are underway to select species native to an area, gather seeds, sow them and raise the saplings. Not only that, serious consideration is being given to the preparation, cultivation, and management of the restoration sites. That’s why collaboration with people and organizations possessing a wide variety of perspectives and skills is vital. For example, seeds native to the mountains of various areas were gathered with the cooperation of Free Schools, forest conservation NPOs and outdoors shops, while tasks such as watering the seedlings were outsourced to welfare service offices, providing job opportunities for people with disabilities. Additionally, all activities are planned and validated based on scientific insights with the assistance of botanists and foresters, and there is a system in place to work together with legal experts such as lawyers and judicial scriveners to address various issues related to forest ownership.

It’s considered essential for all involved parties to learn about the current state of the deep mountains and lifestyles that preserve mountainous areas, and, through thinking and working together, to become stewards of sustainable forestry in their own ways.

<Gathering seeds with Free School partners>

■ Scaling It Out
While forecasting the social and environmental landscape 50 years in the future, the mid-to-long term vision includes a plan to start a Nature Restoration Council under the Law for the Promotion of Nature Restoration in order to tackle various societal challenges such as the issue of neglected forests, land ownership in forested areas, and the creation of added value through timber use.

Also, because similar challenges in forest maintenance and preservation exist nationwide, the goal is to scale out the methodologies of the Beech Forest Creation Project, starting with the rest of Shikoku. To that end, in February 2023 the “Shikoku Deep Mountain Nature Restoration Council Preparatory Committee” was established as a subcommittee under Local SDGs Shikoku.
※Local SDGs Shikoku(LS Shikoku)https://ls459.net/
※ Subcommittee “Shikoku Deep Mountain Nature Restoration Council Preparatory Committee”
https://ls459.net/?page_id=4358

<Scene from the Forest Restoration Platform Seminar>

For those interested in spending time in nature, Yurano no Mori holds regular events that even beginners can enjoy, such as the “Forest Walk and Talk.” These outings provide an opportunity to draw energy from the forest and reconsider one’s relationship with the natural world.
※Yurano no Mori Official website https://yuranonomori.jp/

特定非营利活动法人由良野之森

■与生物共生,获得活力的场所
由良野之森虽然坐落在爱媛县久万高原町的二名地区的山间,却聚集了来自国内外的各种各样的人士。带来深刻印象的红褐色墙壁的民宿旁边有一条小河,河里有蝌蚪、水虿等水生昆虫,放养的鸡在旁边啄着什么。在它的前面的小屋里还有羊。再往前走,在小路上就能看到桑树林和天然林,再往上登高一些,就能看到杉树和柏树组成的人工林等,有各种各样的植被,可以尽情享受在森林里散步的乐趣。

一到好季节,育儿支援团体就会开办森林幼儿园,企业作为履行社会责任和给予职员的福利,也会在这里开展周边土地和森林的整备活动,民宿也会有通过参加四国遍路活动的遍路客和因口碑评论而来的游客入住。由良野之森能够让人在适度人工处理过的自然中悠闲生活,是得以放松精神的地方,也是与各种各样的人相遇的场所。

另一方面,在山间地区的村落的生活,由于人口过疏化的加剧,作为该区域(由良野之森)的负责人的负担也在增加:野猪和鹿等野兽的危害在扩大的同时,由于气候变化,暴雪和大雨等气象灾害也有多发的倾向,(由良野之森的负责人)对地区的可持续性感到不安。在堆积如山的课题中,由良野之森在展望50年后,认为“必须着手于现在”,从而推进了“山毛榉林建设项目”。

<散步在良野森林旁的河畔!>

■山毛榉树林建设项目

虽然全国范围内的深山内都有人工林,但是如果不进行适当的维护,由于下层植被丧失,保水能力下降等原因,导致斜坡崩塌并造成水灾的危险也会提高。因此,即使人类不进行管理,生态系统也能维持的,过去深山中自然林的再生为目标的 “山毛榉树林建设项目”启动了。

为了加速森林的复原,有必要在人工林的采伐地点种植幼苗。因此,开展了选择当地原有的树种,采集种子,播种,培育幼苗的工作。并且,从复原地的整备、定植到管理,都要逐步仔细的实施。为此,最重要的是与拥有不同技能的人、有组织的协同工作。例如,在种子采集方面,与自主教育学校、开展森林保护的非盈利组织、户外运动商店合作,在各地的深山采集种子。关于育苗,浇水等的管理委托给福利服务事业所,为残疾人创造了工作。此外,在植物和森林研究者的协助下,基于科学知识对活动进行计划和实证的同时,针对与森林所有权相关的各种问题构建了与律师、司法书士等专家共同解决问题的工作体制。

(由良野之森)认为,相关的人和组织要了解深山的现状和保护山中环境的生活方式,通过共同思考并开展活动,站在不同的立场上,成为可持续发展的森林的责任者。

<自主教育学校的伙伴们和拾种籽>

■森林复原的横向展开

在设想50年后的社会结构和环境状况的同时,作为中长期的方向,为实现同时解决放置林的问题、与山林有关的土地归属的问题、创造木材利用的附加价值等各种社会性课题的森林建设,在自然再生推进法的基础上,设定了创建自然再生协议会的方针。

并且,由于全国森林的整备·维持也有同样的课题,因此以将首先在四国开展的“山毛榉林建设项目”的方法横向展开为目标,令和5年2月在“Local SDGs(地域循环共生圈)四国”组织内,成立了作为分科会的“四国的深山自然再生协议会筹备会”。

※Local SDGs(地域循环共生圈)四国(LS Shikoku)https://ls459.net/
※分科会“四国的深山自然再生协议会筹备会” https://ls459.net/?page_id=4358

<森林的复原平台研讨会的样子>

对于对在大自然中度过的时间感兴趣的人,在由良野之森,会定期举办即使是第一次也很容易参加的“森林的散步和聊天会”。在从森林中获得活力的同时,也是重新审视与自然相处的方法的机会。
※由良野之森官网 https://yuranonomori.jp/

持続可能な森林経営が多面的な生態系サービスを創出 橋本林業 / Sustainable Forest Management Creates Multifaceted Ecological Services – Hashimoto Ringyo / 可持续的森林经营创造出了多方面的生态服务 桥本林业

橋本林業は、徳島県の那賀川中~上流域において明治40年ころから植林を始め、4代続く専業の自伐林家であり、現在は家族3人が施業・経営を行っています。

本年度、環境省による「30by30目標」の達成に向けた「OECM」の設定・管理を試行する自然共生サイト(前期)に参加、審査委員会から認定に相当すると評価されており、生物多様性保全の観点からも注目を集めています。

※「30by30目標」
劣化・損失を続ける生物多様性を2030年までに快復の軌道に乗せるために設定が検討されている国際目標で、「2030年までに陸域と海域それぞれの30%を保護地域にする」というもの。

※OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)
「その他の効果的な地域をベースとする手段」と訳され、自然公園・鳥獣保護・保護林などの既存の保護地域ではないが、効果的な生物多様性保全が行われている場所、すなわち「人と自然との共生地域」を指します。

本年11月、山林を歩きながら具体的な施業についてご説明いただく機会を得ました。

橋本林業では、所有する約113haの山林を10等分し、毎年10ha程度に間伐を行うことによって複層林を創出し、平均樹齢は80年程度とのこと。真っ直ぐに育った立派なスギに並び、シイの高木も多く見られ、一般的な人工林の風景とは大きく印象が異なります。「台風や風、雨対策として、尾根には常緑樹を残しています。自然をしっかり観察して施業するように心がけています」。スギ林の低層にクロモジも多く生育し、見上げると樹冠から光が入り込み、気持ちのよい森となっています。

       

■高密度に作業道が敷設され、間伐が行き届き、多様な樹齢の人工林に整備されています

■解説を受け、防災にも貢献する施業について理解を深めました

天然工林として、尾根筋と谷筋を中心に、モミ、ケヤキ、シイ、カシなどが生育する針広混交林が形成されており、250種以上の植物が存在、徳島県版レッドリストに掲載されている植物10種が確認されているそうです。そして、広葉樹の落ち葉は腐葉土となって栄養豊富で保水力の高い土壌をつくり、健康な木を育みます。低木・下草が維持されていることも貢献して保水力が高まり、他の林地と比べて洪水ビーク流量を低下させていることが、専門家らの測量結果から確認されています。

さらにこの山林の大きな特徴は、幅員2.3m前後、切取法高は原則1.4m以内で、高密度に作業道を敷設していること。伐倒した木を2トントラックおよび3トンのフォワーダーで効率よく搬出でき、斜面の強度維持のために負荷が少なく、水の流れに配慮した道づくりが行われています。

「林業においても、時代の流れやはやりがあり、以前は委託して施業を行ってきたことがありますが、今は家族で変わらないものと改善するものを見極めてやっています」。自然と向き合い、長期的な視点を持って日々の施業を行う林業において、経営理念・経営方針を家族で実践されていることが、持続可能な森林経営を実現していると感じました。

森林を歩きながら具体的な施業について解説していただき、間伐の行き届いた多様な樹齢の人工林が維持され、崩壊を起こさず、保水力が高く、生物多様性保全に寄与している美しい森林を創出することができる林業について理解を深めるとともに、OECMの在り方についてもイメージを広げる機会となりました。

 

Sustainable Forest Management Creates Multifaceted Ecological Services – Hashimoto Ringyo

Hashimoto Ringyo began planting trees along the middle to upper reaches of the Nakagawa River in Tokushima in 1907. The Hashimoto family have been full-time independent foresters for four generations, and the company is currently run and managed by three family members.

This fiscal year, they participated in the first phase of a pilot program by the Ministry of the Environment to designate natural coexistence sites that establish and manage “OECMs” to meet the goals of the 30 by 30 initiative. They received a passing evaluation from the panel of judges, attracting attention from the standpoint of preserving biodiversity.

※30 by 30 Initiative

30 by 30 is a worldwide initiative to put biodiversity, which has been in decline, on the path to recovery by 2030. Its goal is to designate 30% of the earth’s land and ocean areas as protected areas by 2030.

※OECM (Other Effective area-based Conservation Measures)

Other effective area-based conservation measures or “OECMs” are sites outside of natural parks, bird sanctuaries, forest preserves and other protected areas, that are enacting effective measures to preserve biodiversity — that is, places where humans and nature coexist.

In November of this year, I had the opportunity to walk through a mountain forest and hear an explanation of their specific operations.

Hashimoto Ringyo owns about 113 ha of forest divided into 10 equal parts, and thins about 10 ha every year to create a multi-layered forest with an average tree age of around 80 years. Many tall Japanese chinquapin trees can be seen standing side by side with fine, straight-growing Japanese cedars, giving a distinctly different impression than most planted forests. “We leave evergreen trees on the ridges to protect against typhoons, wind, and rain,” my host tells me. “We try to conduct our operations by carefully observing nature.” Kuromoji grows thick in the lower layers of the cedar forest, and light filters in through the canopy above, creating a pleasant atmosphere.

■High-density work paths have been made, and it has been well-thinned and maintained as a planted forest with diverse tree ages.

■We received an explanation and deepened our understanding of operations that contribute to disaster prevention.

As a natural planted forest, a mixed coniferous forest of momi fir, Japanese zelkova, Japanese cedar and Japanese oak has formed mainly along the ridges and valleys. Over 250 species of plants have been confirmed, including 10 on the Tokushima Prefecture Red List. And, the fallen leaves from broad-leaved trees become humus, creating fertile soil with high water retention, which nurtures healthy trees. The preservation of shrubs and underbrush also contributes to increased water retention, which has been confirmed by the results of specialist’s surveys to reduce peak flow during flooding compared to other forested areas.

Moreover, one of the defining features of this mountain forest is its high density of work paths, measuring around 2.3 meters across with a cut and fill slope height within 1.4 meters as a rule. The paths are designed so that felled trees can be efficiently carried out on either a 2 ton truck or a 3 ton forwarder, with less load to maintain the integrity of the slope, and with consideration for the flow of water.

“Even in forestry, there are trends and fads. While there was a time when we outsourced our operations, now we are working as a family to determine what will remain the same and what needs to improve.” In the forestry business, where day to day operations are carried out with a long view toward their impact on nature, I felt that Hashimoto Ringyo’s management philosophy and policies, carried out as a family are a realization of sustainable forest management.

Walking through the forest while learning about Hashimoto Ringyo’s operations not only deepened my understanding of how forestry can maintain planted forests with a variety of tree ages through proper thinning, and create beautiful, biodiverse forests with excellent water retention that won’t collapse, it also provided an opportunity to expand my conception of what an OECM can be.

 

可持续的森林经营创造出了多方面的生态服务 桥本林业

桥本林业在明治40年前后开始在德岛县中川的中上游种植树木,四代人一直是一个全职自伐型林业的家庭,目前由3个家庭成员进行管理和经营。

本年度,我们参加了环境部为实现“30by30目标”而实施的设置“OECM和管理的自然共生网站,被审查委员会评价为等同于认证,并且在保全生物多样性的角度上也引起了关注。

※「30by30目标」

这是一个国际目标,目标设定为到2030年使持续恶化和丧失的生物多样性走上恢复的轨道,「到2030年使30%的陆地和海洋区域成为保护区」。

※OECM(其它有效的区域保护措施)

译为“其它有效的区域保护措施”,不是指自然公园、鸟兽保护、保护林等现有的保护区,而是指有效生物多样性保护的地方,即“人与自然共生的地区”。

今年11月,在森林里漫步时有机会听到了关于森林管理的具体说明。

桥本林业把所有的约113公顷的森林分成10等份,每年将其疏伐至约10公顷,使其成为平均树龄约80年的多层森林。 两旁是笔直生长的锦绣雪松,有许多高大的米槠树木,给人的印象与一般的人工林的风景大不相同。 「为了防止台风、风雨等自然灾害的影响,在山脊上保留了常绿树。我们致力于认真观察自然并进行管理」。 许多大叶钓樟生长在杉树林的下面,当你抬头时,光线从树冠进入,使其成为一个宜人的森林。

■ 铺设高密度的工作道路,疏伐周到,维护不同树龄的人工林。

■听完讲解后,加深了对能够防灾做出贡献的森林管理的理解。

作为天然林业生产示范基地,在山脊和山谷线周围形成了冷杉、榉树、大叶钓樟、樫树等生长的针宽混交林,并且有250多种植物,并确认到了德岛县红色名录中列出的10种植物。 阔叶树的落叶成为覆盖物,形成营养丰富、保水的土壤,培育健康的树木。 根据专家的调查结果,与其他林地相比,灌木和灌木丛的维护也有助于提高保水能力并降低洪水洪峰的流量。

而且这山林的显著特点在于,其作业道路宽度大约为2.3米左右,砍伐的树木高度原则上不超过1.4米,采用了高密度的作业道路的铺设方式。砍伐的木材可以通过2吨卡车和3吨集运机有效地搬运,为了维持斜坡的强度进行了减小负荷,考虑水流的流向的道路建设。

「对于林业,虽然也存在时代的潮流和意义,过去我们将森林管理外包过,但现在我们会认真鉴别哪些是需要进行改进,哪些是不需要改变的家族传承,并着手进行改善。」 在林业中,我们面对自然,从长远的角度来进行日常运营,我觉得家族在实践中的管理理念和管理政策,已经在实现了可持续发展的森林管理。

在森林中漫步时,我们得到了具体的关于林业管理的讲解。我们了解到,通过蔬伐人工林保持了多样的树龄,防止坍塌,保水能力得到提高,同时为生物多样性保护做出了贡献,创造了美丽的森林。这也为我们拓展关于OECM的想象空间提供了机会。

小さな林業の大きな可能性 / Big Possibilities From Small Forestry Businesses / 小型林业的巨大潜力

NPO法人84プロジェクトは、2020年度に環境省の地域循環共生圏プラットフォーム事業の採択を受け、2021年度で2カ年事業が終了しました。2022年3月18日には、2カ年事業をしめくくる84フォーラムが、高知県安芸市で開催されました。このフォーラムでは、小さな林業実践者からの報告提案、持続可能な日本の国土づくりを進める上で自伐型林業が果たす防災的な視点からみた役割などが紹介され、地元の関係者とともにSDGsの可能性を考える機会となりました。

自伐型林業を成り立たせる条件に、①林木の成長量を超えない間伐生産での自立、②壊れず使い続けることのできる小さな林内作業道の敷設、があります。中央構造線の南側にあたる高知県の山側の山林は、その条件を考慮するだけでなく、肥沃でミネラル分豊富な恵みを生かすために、破砕帯などの土地要因に対して、配慮ある施業が不可欠であるということを認識しました。

また、同プロジェクトは、森林施業の側面だけでなく、背を向け閉ざされてきた森をデザインや編集の力でわかりやすく伝え、コミュニケーションを快適にする取り組みも継続して進められました。当日のフォーラムの登壇者からは、動画や映像資料を使い、森林管理の仕事を一般の人にわかりやすく伝える必要性を「おかゆ化」という言葉で表現されるなど、デザインが担う役割と可能性を再確認することができました。

この2年間の取り組みで、同プロジェクトは、高知県内のさまざまな自治体や住民等に対し、自伐型林業を伝え、実践者の声を紹介しながら賛同の輪を広げる取り組みを展開してきました。84%の森林率を持つ高知県の森林を持続可能な形でどう活用すべきかの問いに対し、高知県佐川町では、地域おこし協力隊や移住者を中心とした小さな林業の実践者35人が誕生した報告もありましたが、このことは、1つの可視化された成果と言えます。

これらの取組は、2022年度に発行される環境白書にも取り上げられる予定です。また、四国内でも民間取組等と連携した自然環境保全(OECM)の普及啓発が始まることから、先進的な取り組み事例としても、期待が寄せられています。

 

Big Possibilities From Small Forestry Businesses

 In FY 2020 the NPO “84 Project” was selected by the Ministry of the Environment for the Regional Recycling and Symbiosis Zone Platform Project, and the two year project came to an end in FY2021. On March 18, 2022, the 84 Forum was held in Aki City, Kochi, to wrap the project up. The forum featured reports and proposals from small forestry practitioners, introduced the role of independent foresters in promoting sustainable land development in Japan from the standpoint of disaster prevention, and provided an opportunity to think about the potential of SDGs together with local stakeholders.

The qualifications of an independent forester are: (1) the capability to perform thinning and production activities independently without exceeding the forest’s rate of growth (2) making small forest work roads that can be used continuously without breaking down. And, in the forests in the mountainous side of Kochi, south of the Japan Median Tectonic Line, it is also necessary to consider land factors such as fracture zones in order to draw out the fertile and mineral-rich blessings within.

The project continued to promote not only the aspect of forestry operations, but also efforts to make communication more comfortable and using the power of design and editing to provide easy-to-understand information about forests that have been closed. The speakers at the forum were able to reaffirm the role and potential of design, dubbing the use of images and video to make the work of forest management easier to understand for normal people as “porridge-ification.”

Over the past two years, the project has been working to inform various local governments, residents and others in Kochi about independent forestry, and expand the circle of support while introducing practitioners voices. Regarding the question of how to sustainably utilize the forests in Kochi, which make up 84% of the prefecture, there was a report that 35 small forestry practitioners came into being in Sakawa Town, mainly consisting of community building corps and immigrants. It can be said that this is one visible result.

These efforts will also be featured in the environmental white paper to be published in FY 2022. Also, since nature conservation (OECM) promotion and education in cooperation with the private sector will begin in Shikoku, there are high expectations for them as an example of advanced initiatives.

 

小型林业的巨大潜力

NPO法人 84项目,于2020年度被环境部选为地区循环共生圈纲领项目,为期2年的项目于2021年结束。 2022年3月18日,总结为期2年的84纲领项目在高知县安芸市举行。 在本次论坛上,介绍了小型林业从业者的报告案,以及自伐型林业从防灾的角度介绍了日本国家土地可持续发展的作用,成为了与当地相关者一同考虑关于SDGs的可能性的机会。

要实现自伐型林业,需要满足以下条件:①在不超过森林生长量的前提下进行采伐生产以实现自给自足;②铺设小型的林间作业道,以确保其不损坏且能够长期使用。高知县南部中央构造线以南的山林不仅需要考虑这些条件,为了利用其肥沃且富含矿物质的特点,还需要考虑如断裂带等土地因素,因此必须进行谨慎的经营。

该项目不仅涉及森林经营方面,而且通过设计和编辑的力量,将一直被忽视的森林变得易于理解和容易交流。在当天的论坛中,演讲者们使用视频和图像资料,强调了向公众传达森林管理工作的必要性,用“粥化”等词表达了设计的角色和潜力,从而再次确认了这一点。

在过去的2年中,该项目一直致力于向高知县的各个地方政府和居民传达自伐型林业,介绍从业者的声音,并扩大支持圈。 在回答森林比例为84%的高知县的森林如何可持续利用的问题时,有报道称,在高知县佐川町诞生了35名小型林业从业者,主要是社区振兴志愿者和移居者,这可以说是可视化的结果之一。

这些举措也将在2022年发布的《环境白皮书》中有待介绍。 此外,四国已经开始了与民间组织合作的自然环境保全(OECM)的普及和启蒙活动,因此人们对此作为先进事例的典范寄予厚望。