環境で大月町を元気にしたい
高知県の最西端にある幡多郡「大月町」。環境省の事業である「地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業」が、2022年度からこの町で展開されています。この事業は「環境で地域を元気にする」というコンセプトです。
大月町は海岸部を中心に足摺宇和海国立公園に指定されており、透きとおるように青く美しい海と色とりどりのサンゴ礁に出会える「柏島」をはじめ、「樫西海岸」や「大堂海岸」など海の絶景が拡がります。その豊かな海を支えるのに欠かせない存在である森林は、豊かな栄養分を海へと注ぐ役割を担っています。
大月町では、この森林を舞台に官民が連携して様々な取組を進めています。広葉樹活用学習会やチェーンソー安全講習、薪の販売講習会、自伐型林業研修など、「山に興味を持つ人を増やす」ことがそれぞれの取組の目指すべき目標になっています。
いきなり山の仕事だけで生活が成り立つ人は難しいかもしれませんが、お茶をつくったり黒炭を焼いたり、子どもたちに体験の機会を開いたり、家具をつくったり、チェーンソーを使って作業をする人など、学びと実践を通じた輪が広がっています。「ぼちぼち林業」「山業(さんぎょう)」を増やすという、大月町ではじまった取組に注目しています。
「地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業」について詳しく知りたい方は下記HPをご覧ください。
http://chiikijunkan.env.go.jp/tsunagaru/