四国のすごい![四国EPOがすごいと思った四国の環境情報をお知らせします]
「四国のすごい!」英語版ドイツ語版

ゴミを焼却しない日本初のトンネルコンポスト施設

一般可燃ゴミで出されたゴミのほとんどは、焼却されている。そんな中、ゴミを焼却しないで処理する施設が、日本で初めて誕生した。施設名は、香川県三豊市にあるバイオマス資源化センターみとよ。平成29年4月から稼働する施設を見学するために訪問した。

まず驚いたのは、施設の外へはゴミの臭気や煙が出ていないため、まさかここにゴミ処理施設があるとは気がつかなかった事である。

ここで、採用された技術は、トンネルコンポストと呼ばれる方式。三豊市内の一般家庭から出される可燃ゴミを収集し、バイオトンネルと呼ばれる発酵槽とバイオフィルターと呼ばれる脱臭装置を組み合わせて処理を行っている。
 
この方式は「燃やす」処理がないために、二酸化炭素の発生を抑制するだけでなく、焼却灰も発生しない。発酵工程で発生する熱は、ゴミ乾燥で利用。乾燥後は固形燃料の原料となるなど、ここでのゴミは廃棄物ではなく、エネルギー資源となっていることに、驚かされる。

驚きは、それだけではない。多くの人手をかけて行っていた分別や選別を省力化、一般的な施設で実施されている発酵工程で必要な切り返し作業はセンサーや発酵制御システムの導入により不要となっている。そのこともあり、施設は驚くほど、少ない人数で運用されている。

この他にも、ヨーロッパから導入された設備をこの場所に適合させるため、さまざまな工夫やノウハウが施されている、そんな経過も含め、お話を聞くことが出来た。施設見学には条件もあり、事前申込みが必要。関心をお持ちの方は、(株)エコマスターのホームページをご覧下さい。

愛媛県西予市で行う「3しょくプログラム」

愛媛県西予市に、多くの人々に親しまれる「王国」がある。

どんぐり王国は、不登校・引きこもりの青少年及びその保護者に対して、学校復帰、社会復帰の支援に関する事業を行い、子育て全般のサポートを行うNPO法人だ。名水100選の観音水が流れる愛媛県西予市宇和町にあり、王国では農業体験学習、牛・馬・鶏・犬・ヤギなど、たくさんの動物とのふれあい体験ができる。自然や動物たちに囲まれたこの環境で、これまでに多くの子どもたちの心のケアをしてきた。

そして昨年からは「Green Gift地球元気プログラム」で新たなプロジェクトに取り組んでいる。本プログラムは、東京海上日動火災保険株式会社が顧客との契約時に「ご契約のしおり(約款)」等をホームページで閲覧することを選択することで発生する紙資源使用料削減額の一部で国内外の環境保護活動をサポートする取り組みで、現在は全国21団体と協働で実施している。
(参照:東京海上日動HP http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/greengift/about/

愛媛県では、どんぐり王国が実施団体となり、触(ふれる) 植(そだてる)食(あじわう)の3つの「しょく」をキーワードにした体験学習イベントを年間2回実施。8月20日には2回目のイベントが開催され、定員を超える39名の親子が参加した。

まず「触・植」では、ビオトープの観察や、源流探検を通じて自然に触れることをテーマに、5月に実施した1回目のイベントではビオトープの周りに植樹した植物が、どのように成長しているか、池の様子、住み着いた生物などと合わせて観察した。講師の先生が子どもたちと対話型で話を深めていく様子が印象的だった。

そして参加者・スタッフを含め最も楽しみにしている「食」は、牛・馬・鶏の堆肥を使った循環型有機農業を行っている王国ならではの企画。王国産もち麦の入った麦ご飯とさつま汁、新鮮な卵、野菜がふんだんに使用された絶品料理は、子育て支援部の女性たちの協力があってこその企画となった。

どんぐり王国のイベントはリピーターが多く、今回の「3しょくプロジェクト」で実施したイベントも、1回目から続けて参加する親子の姿があった。さまざまな人が繋がり、学びあう拠点として、今後、どのようなギフトを地域の子どもたちに届けていくのか、どんぐり王国の活動に今後も注目していきたい。

親子で学ぶエシカル消費

徳島県では、県を挙げてエシカル消費の普及啓発に取り組んでいる。エシカル消費とは、倫理的消費という意味で、フェアトレードや地産地消などがそれにあたる。このエシカル消費を広く知ってもらうため、イオンモール徳島にて親子を対象にした「イオンdeエシカル消費」が開催された。

はじめにエシカル消費やそれにつながるマークの説明を受けた後、売り場に設置されたチェックポイントを回り、マークの意味やイオンでの取り組みを学んだ。チェックポイントのすぐ横には、マークがついた商品が並んでいる。参加者からは、「講義で聞くよりも、売り場で実物を見ながら学ぶほうがわかりやすい」という声が聞こえた。気をつけて見てみると、たくさんの商品にエシカルに関わるマークがついていることに気づく。

講義で紹介された「エシカル」は、
え  →「え」いきょうを
し  →「し」っかりと
かる →「か」んがえ「る」
(出展:一般社団法人エシカル協会 『エシカルの覚え方』 http://ethicaljapan.org/)

と覚えるそうだ。実際、買い物をするときには、その商品を購入したらどんな影響があるかを、購入する前に一度考えてみようという呼びかけである。

名目国内総生産(GDP)に占める家計消費の割合は、54.1%(平成28年度)にもなる(出展:内閣府国民経済計算)。家庭での消費は、社会に大きな影響を及ぼすことが、数字からも裏付けられている。

エシカル消費に関する普及啓発の取組として、このような講座のほかにも、消費者大学校大学院での「エシカル消費・食品表示コース」設置や今後3年間で県内全高校へのエシカルクラブ創設などが予定されている。

いつもの買い物で商品を選ぶときには、ぜひ一呼吸おいて「えいきょうを しっかりと かんがえる」を実践してみてほしい。