四国のすごい! Shikoku’s that is awesome! 了不起的四国![四国EPOがすごいと思った四国の環境情報をお知らせします]
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第3回四国環境パートナーシップ表彰

第3回目となる四国環境パートナーシップ表彰は、ESD環境教育部門に加え、地域課題解決アイデア部門を新設し、市民団体や高校、企業などからたくさんのご応募をいただきました。審査委員による選考の結果、この度、計6団体のみなさんが受賞となりました。

Ⅰ.ESD環境教育部門 
①パートナーシップ大賞(特別賞)
活動名: 「大野豆」復活とその次代への継承活動~地産地消を通じて~
団体名:大野豆プロジェクト

②優秀賞
活動名: 森林の想いを音色にのせて~カホンを使った森林・環境教育~
団体名:愛媛県立上浮穴高等学校 森林環境科 カホンプロジェクトチーム

③優秀賞
活動名:地域の持続可能な社会を目指す取組
団体名: 愛媛県立西条高等学校油系女子

④優秀賞
活動名:ESDの観点による宇和海の環境保全活動
団体名: 愛媛県立宇和島水産高等学校

Ⅱ.地域課題解決部門
⑤優秀賞
活動名:せとうちクリーンアップフォーラム
団体名: NPO法人 アーキペラゴ

⑥優秀賞
活動名:パブリック環境保全活動
団体名:株式会社 パブリック

3月14日(水)に開催した「第3回四国環境パートナーシップ表彰 表彰式」では、環境省中国四国地方環境事務所高松事務所の宇賀神所長より各受賞団体に対し、賞状が手渡されました。また、昨年度より協賛いただいている、三井住友海上あいおい生命保険株式会社四国営業部の協賛を得て、「生命保険のエコ手続で四国の環境保護活動を応援しよう!」の趣旨のもと、申込時にオンラインで申し込みがあった件数に応じて、いただいた寄付金を特別賞として1団体に授与いただきました。

表彰式後の各団体による活動発表では、普段なかなか関わることのない多様な主体や関心の薄い層を巻き込む手法や、地域の課題解決に取り組む過程など、取り組みを進める上での課題やヒントの参考になる事例などが共有されました。また、団体同士で新たなつながりを得たり、情報交換を行うなど、限られた時間ではありましたが、学びあいの場となりました。

今回の募集にあたり、四国四県からたくさんの取り組みがよせられました。どの取り組みも素晴らしく、住んでいる地域をより良くしたいという想いと活動により地域の環境が支えられていることを実感しました。四国環境パートナーシップ表彰を含め、皆さまの更なる活動を、四国EPOとして引き続き応援するとともに、学びあいの場づくりを進めていきたいと思います。

地域が家族。社会の弱者が支え合う日高村の実現を 高知県日高村の「日高わのわ会」の取り組み紹介

人口約5000人の村で、年をとっても障がいをもっていてもその人らしく暮らしていける村を目指し活動しているNPOがある。NPO法人「日高わのわ会」、平成15年に子育てのお母さん達が集まり、子育ての悩みを共有しながら喫茶を運営する有償のボランティア活動を始めた。現在は年になんと、7-8000万の事業を展開するまでになっており、地域になくてはならない組織になっている。

この取り組みを始めた安岡千春さんはもともと子育て支援センターの保育士さん。子育て中のお母さんが集まり話をしている中で紙芝居をつくり、学校で子ども達に聞かせる活動を思いついたのがきっかけだとか。弱者もサービスを受けるだけでなく、サービスの担い手にもなり、いろんな人が支え合い、大きな家族のように輪になることがこの名前にこめられている。

 

事業は次の5つの部門に分かれており、それぞれの部で工夫した運営をしている。

・総務部「日高げんきクラブ」
住み慣れた我が家で一日でも永く生活してもらえるために、介護保険にかからない人たちへの支援を行っている。例えば、買い物のサービスやリハビリのサポーター、農作業のお手伝いと幅広い。

・喫茶部「おもてなしクラブ」
日高村の野菜を使ったランチや宅配弁当などの提供。

・福祉部「わっはっはクラブ」
その人にあったプランで支援を行う。就労支援B型事業所、障害者日中一時事業所、グループホーム輪が家などの運営。

・児童福祉部「チャイルドクラブ」
地域で子育てを応援するため、一時保育、託児ルーム、障害児日中一時保育などの運営。

・販売部「とまとクラブ」
日高村のシュガートマトを活用した商品開発・販売。
このトマトとの出会いは、農家にトマトの収穫作業を手伝っていたことから始まる。JAの規格外のトマトはまだ食べられるのに捨てられており、農家は年間約7万円ほどの産業廃棄物処理費用を支払っていたようだ。それは「もったいない」ということで、喫茶で提供していると、トマトソースの味が評判となり、商品化につながっていった。今では「日高わのわ会」の看板商品となっている。平成22年には2トンの回収量だったものが、29年には7.3トンにもなっている。食品ロスを減らすことで処分費用の削減にもなり、さらに「日高わのわ会」が買い取ることによって農家の収入増につながっているという。

「日高わのわ会」がこれまでの活動で獲得してきた物は、3つ。
①人の輪:みんながつながり輪になる
②話の輪:みんなで輪になり話をしよう
③平和の輪:社会の一番小さな家族。そこで生活する質を大切にする。

これからさらに日高村と「若者の輪」「都会の輪」「就労の輪」を広げ、各地とつながり、交流の輪が広がることに夢がふくらんでいる。
 
小さな村だけどこのような支え合いの仕組みが地域でできると日本全体の底上げにつながる。大都市が一人勝ちしても社会全体は良くならない。地方で地域の単位でこのようなつながりや仕組みがあちこちでできるとさらに大きな輪になっていくことと期待したい。

ごみが行き着く現場から

徳島県三好市山城町にある(株)明和クリーンは、徳島県内では“唯一”の民間管理型最終処分場を持つ廃棄物処理事業者で、環境省のエコアクション21の認証を取得しています。ごみを「埋める」ことが仕事ですが、顧客に分別を呼び掛けてリサイクルを推進し、かつ埋める前には手作業で資源物を分別する等、「埋めない努力」を続ける、ユニークな会社です。

地域が「安全かつ強靭で持続的なくらし」を確保するためには、モノやエネルギー消費だけに着目するのではなく、適切な廃棄物の管理も必要になります。

事業所や家庭から出たごみは、種類毎に選別され、それぞれに適した処分方法で処理されますが、最終的には埋められます。その最終処分場では、河川や地下水などを汚染する恐れがないよう、処分場の底に遮水シートをひくなどして適切に管理をしています。

日本では最終処分場の残余容量(あとどれくらい埋められるか)が逼迫している状況ですが、その中でも特に徳島県は危機的状況にあり、同社が果たしている役割は非常に大きなものだと言えます。

同社は、3年前に安全環境整備室を開設し、3RやSDGs(持続可能な開発目標)の普及啓発に熱心に取り組んできました。特に、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」として、廃棄された畳を処分場のシート保護に利用する等できるだけ廃棄物を出さない工夫や、排出者である顧客だけでなく近隣の小学校に対し「出したごみの行き先について」知る機会を提供しています。その一例として、平成29年10月31日に施設見学を行った三好市立山城小学校6年生からは、自分ができる事として、「ごみを減らす生活をする」「マイバックやマイ箸を持参する」など環境意識の向上や行動変容が期待される感想が寄せられました。

子どもたちだけでなく、実際に見学した人たちは、想像以上のごみの量に驚き、ゴチャゴチャのまま搬入された物と奮闘する職員の姿を目の当たりにするため、ごみに対する意識が必ず変わるそうです。教科書や書籍からは得られない体験を通じ、ごみの問題を自分の事として考える人が増えるよう、企業の地道な取り組みは続きます。