四国のすごい! Shikoku’s that is awesome! 了不起的四国![四国EPOがすごいと思った四国の環境情報をお知らせします]
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県民、企業、自治体が協働で取り組む「男も(女も)持つぞ!マイバッグキャンペーン」~さまざまな参加のカタチと仕組みで広がる削減の取組~

世界的に海の生き物のプラスチック汚染が問題になっており、使い捨てプラスチック製品の削減機運が高まっています。「持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)」の「目標12」では、廃棄物の発生抑制や自然界への放出を大幅に削減することが挙げられています。また、「目標14」においても、海の生態系への影響や海洋汚染を防止することもターゲットとなっており、企業と消費者の行動変容が持続可能な社会づくりには必要不可欠な要素となっています。

高知県では企業、自治体、県民が連携・協働して県民総ぐるみで自然豊かで持続可能な低炭素社会を目指すことを目的に、さまざまな活動を推進する「高知県地球温暖化防止県民会議」が平成20年度に設立されました。会員数は256事業所で県内の企業、自治体、NPO等で構成されています(令和元年5月現在)。事業者部会、行政部会、県民部会と3つの部会に分かれ、その特性に合わせたさまざまな活動を実施しています。

県民部会では設立当初よりレジ袋削減のワーキングチームを設置し、NPOや県民、スーパーや生協の担当者が共に計画作りから実施、評価に積極的に参画し、協働で課題に取り組んできました。その中で始まったのが、毎年10月~11月の2ヶ月間実施している「男も(女も)持つぞ!マイバッグキャンペーン」です。「参加を促される」という受動的な行動ではなく、自らの意志で行動するイメージを表しています。

この取組は企業や自治体、NPO等で登録し、2人以上のチームで参加する方法をとっています。手間の掛かるやり方ですが、そうすることでこれまで呼びかけが難しかった職場の人たちが参加しやすくなり、さらにチームを組むことでお互いがレジ袋削減を意識する効果があり、忘れないで行動・報告してもらえています。

現在ではその基本形から発展して家族・友人でのチーム参加や、一人での参加も可能となりました。
【参加部門】
・企業・団体部門:事業所が窓口。2人以上のチームを作り参加
・家族・友人等グループ部門:2人以上のチームで参加
・個人部門:1人で参加
※企業・団体部門や家族・友人等グループ部門では、削減量等が1位のチームを表彰する制度があります。

このように参加を登録制にすることで、参加者数、削減量が明確となり、活動を継続し、発展させていく上で大変重要な情報が得られるというメリットがあります。例えば平成29年度に参加者が急に増えていますが、その主な要因は、県内の自治体が全て参加したことや学生の参加などがあり、県民会議の各部会の良い協力体制が結果として現れました。平成30年度は平成28年度に比べて参加者数、CO2削減量共に約2倍の成果となりました。

登録制の取組は事務的な煩雑さがありますが、多様な参加者の取組情報も得ることで、参加の楽しさや今後の取組の継続性や広がりにつながっているようです。

【特筆すべき参加のカタチ】
①大学生のチームがYou Tubeを作成・公表するなど、新しいカタチでの参加があった。さらに自らも参加し、その年の削減量第一位となり、表彰された。
②高等学校生徒会の参加に教員も賛同し、学校ぐるみでの参加となった。
③企業や自治体の中には社員・職員が毎年全員参加するなど、10年間継続しているケースもある。

地球温暖化防止の観点から始まった活動ですが、廃棄物の削減や生態系への影響など、持続可能な課題に対し、さまざまな立場の人が意識し、行動の変容を促す取組となっており、レジ袋削減に事業者とNPO等が協働で取り組む方法として注目されています。

平成30年度実績:http://myswitch.pref.kochi.lg.jp/event/my-bag/
高知県地球温暖化防止県民会議:https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030901/kenminkaigi-top.html

美術館が取り組むESD(持続可能な開発のための教育)

2019年8月、愛媛県新居浜市にある「新居浜市美術館(あかがねミュージアム)」では、美術館から発信するESDとして、公募型美術展「にいはまSDGsアート・フェスティバル」が開催されることとなりました。メイン企画となるのは、小・中学生によるアート作品で、日本含め世界中から作品を募る盛大な取り組みです。SDGsの17の目標から一つを選択し、テーマを通じて自由にイメージされたものを作品で表現することとなっており、応募された作品は全て展示されます。ESDやSDGsに関するコンテストや募集等は、これまでもさまざまな地域や主体によって行われてきましたが、芸術的な目線でSDGsを公募する取り組みは、新しく画期的で、SDGsやESDの認知が広がることが期待されます。

美術館のある新居浜市は、かつて別子銅山の開坑により有数の工業地帯として栄えていました。一方で煙害等の公害や伐採による被害が発生したため、植林などの対策が取られていましたが、閉山した今では産業遺産となり、地元高校生によるツアーが開催されるなど、持続可能な地域を考える上での教育資源としても活用されています。当時銅山の開坑に携わっていた企業もフェスティバルに協力されており、地域の教育に関わっています。

また、同市は、市内にあるほとんどの学校がユネスコスクール(※1)に登録されており、市を挙げて質の高い教育に取り組んでいます。そんな教育最先端の地域で、今回のフェスティバルを機に、学校の取り組み発信やグローバルな交流につながることを期待します。

今年のフェスティバルが初開催ですが、来年や再来年も続けての開催が予定されています。詳細は、下記のページをご覧ください。

にいはまSDGsアート・フェスティバル
https://shikoku.esdcenter.jp/2019/02/26/information-124/

(※1 )ユネスコスクールとは:
ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校です。文部科学省及び日本ユネスコ国内委員会では、ユネスコスクールをESDの推進拠点として位置付けています。
(日本ユネスコ国内委員会サイトより引用 http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339976.htm

第4回四国環境パートナーシップ表彰

第4回目の開催となる四国環境パートナーシップ表彰は「ESD環境教育部門」と「地域課題解決部門」において募集を行い、市民団体や企業を中心とした多数のご応募をいただきました。審査委員による選考の結果、この度、計5団体のみなさんが受賞となりました。

・パートナーシップ大賞(あいおい特別賞)(地域課題解決部門)
活動名:(特活)ゼロ・ウェイスト普及啓発活動
団体名:(特活)ゼロ・ウェイストアカデミー(徳島県)

・優秀賞(ESD環境教育部門)
団体名: 東かがわ市北山森林ボランティア会(香川県)

・優秀賞(地域課題解決部門)※以下、都道府県順
活動名: 瀬戸内オリーヴ共和国活動(オリーヴを利用し生活文化の質を高める取り組み)
団体名:(特活)オリーヴ生活文化研究所(香川県)

・優秀賞(地域課題解決部門)
活動名: 親子で水と生きものがつなぐ森・里づくり
団体名:プロジェクト地球っ子ひろば(愛媛県)

・優秀賞(地域課題解決部門)
活動名: 子供たちの放課後の楽しみ
団体名:室戸ジオパーク推進協議会(高知県)

2月23日(土)に徳島市で開催した「第4回四国環境パートナーシップ表彰式」では、中国四国地方環境事務所四国事務所の宇賀神所長より各受賞団体に対し、表彰状が手渡されました。また、協賛をいただいている、三井住友海上あいおい生命保険株式会社四国営業部の協賛を得て、「生命保険のエコ手続で四国の環境保護活動を応援しよう!」の趣旨のもと、申込時にオンラインで申し込みがあった件数に応じて、いただいた寄付金を特別賞として1団体に授与いただきました。

新居浜市教育委員会の榎木奨悟氏による基調講演や各団体の活動発表、出席者からの質問に答える形での交流会も行われ、終始和やかな雰囲気の式となりました。

今後も四国環境パートナーシップ表彰を含め、皆さまの更なる活動を、四国EPOとして引き続き応援するとともに、学びあいの場づくりを進めていきたいと思います。