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室戸ユネスコ世界ジオパーク

高知県の東、太平洋に突き出た室戸市一体は大地の変動の歴史が見られる場所としてユネスコ世界ジオパークに認定されている。ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいう。現在世界ジオパークに認定されたところは、35カ国、127地域で、日本では8箇所。室戸ジオパークは2011年9月18日に認定された。(日本ジオパークネットワークHPより)

室戸ジオパークの特徴は、1000年に最大2mという大地の隆起が確認されており、大地の歴史やその出来事が確認できる場所として、世界でも大変貴重な場所となっている。例えば、空海の悟りの場となった御厨人窟・神明窟は、約1200年前に海水により削られて出来た洞窟で、空海の時代の洞窟は今よりもずっと海に近く、内部からは空と海しか見えなかったといわれている。

さらにダイナミックな地球のさまざまな出来事を伝える現場として、黒耳海岸(行当岬新村海岸)では、約3,000万年~4,000万年前に海底に堆積した地層を見ることができる。ここでは、砂や泥が層となって幾つも重なるタービダイト層が水平の状態から立ち上がった状態や、海底の地滑りが原因で平行に重なった地層のうちの一層準だけの構造が乱れているスランプ構造、水流によって形成された漣痕(レンコン)、生き物の痕跡が残された生痕化石、地震時の液状化で出来た化石と言われる砂岩岩脈などが、隆起により地上で間近で見ることができる。

西側の海岸段丘と遠浅の海底地形は、農業や漁業を生業とした地域の産業や文化を育んできた。それとは対照的に東海岸は、急角度で落ちる断層崖となっており、海洋深層水の取水を行うなど、地形の特徴を活かした産業が形成されている。

このように、室戸ジオパークは、特徴的な地形と気候、それらの恵みを活かした人々の暮らしや産業を体験できる、何度も訪れたくなる魅力的な地である。ジオパークのツアーガイドはこれらを分かりやすく説明してくれる。景色や風景を見る目が変わる、そんな体験が出来る場所である。

ゴミを焼却しない日本初のトンネルコンポスト施設

一般可燃ゴミで出されたゴミのほとんどは、焼却されている。そんな中、ゴミを焼却しないで処理する施設が、日本で初めて誕生した。施設名は、香川県三豊市にあるバイオマス資源化センターみとよ。平成29年4月から稼働する施設を見学するために訪問した。

まず驚いたのは、施設の外へはゴミの臭気や煙が出ていないため、まさかここにゴミ処理施設があるとは気がつかなかった事である。

ここで、採用された技術は、トンネルコンポストと呼ばれる方式。三豊市内の一般家庭から出される可燃ゴミを収集し、バイオトンネルと呼ばれる発酵槽とバイオフィルターと呼ばれる脱臭装置を組み合わせて処理を行っている。
 
この方式は「燃やす」処理がないために、二酸化炭素の発生を抑制するだけでなく、焼却灰も発生しない。発酵工程で発生する熱は、ゴミ乾燥で利用。乾燥後は固形燃料の原料となるなど、ここでのゴミは廃棄物ではなく、エネルギー資源となっていることに、驚かされる。

驚きは、それだけではない。多くの人手をかけて行っていた分別や選別を省力化、一般的な施設で実施されている発酵工程で必要な切り返し作業はセンサーや発酵制御システムの導入により不要となっている。そのこともあり、施設は驚くほど、少ない人数で運用されている。

この他にも、ヨーロッパから導入された設備をこの場所に適合させるため、さまざまな工夫やノウハウが施されている、そんな経過も含め、お話を聞くことが出来た。施設見学には条件もあり、事前申込みが必要。関心をお持ちの方は、(株)エコマスターのホームページをご覧下さい。

愛媛県西予市で行う「3しょくプログラム」

愛媛県西予市に、多くの人々に親しまれる「王国」がある。

どんぐり王国は、不登校・引きこもりの青少年及びその保護者に対して、学校復帰、社会復帰の支援に関する事業を行い、子育て全般のサポートを行うNPO法人だ。名水100選の観音水が流れる愛媛県西予市宇和町にあり、王国では農業体験学習、牛・馬・鶏・犬・ヤギなど、たくさんの動物とのふれあい体験ができる。自然や動物たちに囲まれたこの環境で、これまでに多くの子どもたちの心のケアをしてきた。

そして昨年からは「Green Gift地球元気プログラム」で新たなプロジェクトに取り組んでいる。本プログラムは、東京海上日動火災保険株式会社が顧客との契約時に「ご契約のしおり(約款)」等をホームページで閲覧することを選択することで発生する紙資源使用料削減額の一部で国内外の環境保護活動をサポートする取り組みで、現在は全国21団体と協働で実施している。
(参照:東京海上日動HP http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/greengift/about/

愛媛県では、どんぐり王国が実施団体となり、触(ふれる) 植(そだてる)食(あじわう)の3つの「しょく」をキーワードにした体験学習イベントを年間2回実施。8月20日には2回目のイベントが開催され、定員を超える39名の親子が参加した。

まず「触・植」では、ビオトープの観察や、源流探検を通じて自然に触れることをテーマに、5月に実施した1回目のイベントではビオトープの周りに植樹した植物が、どのように成長しているか、池の様子、住み着いた生物などと合わせて観察した。講師の先生が子どもたちと対話型で話を深めていく様子が印象的だった。

そして参加者・スタッフを含め最も楽しみにしている「食」は、牛・馬・鶏の堆肥を使った循環型有機農業を行っている王国ならではの企画。王国産もち麦の入った麦ご飯とさつま汁、新鮮な卵、野菜がふんだんに使用された絶品料理は、子育て支援部の女性たちの協力があってこその企画となった。

どんぐり王国のイベントはリピーターが多く、今回の「3しょくプロジェクト」で実施したイベントも、1回目から続けて参加する親子の姿があった。さまざまな人が繋がり、学びあう拠点として、今後、どのようなギフトを地域の子どもたちに届けていくのか、どんぐり王国の活動に今後も注目していきたい。