四国のすごい! Shikoku’s that is awesome! 了不起的四国![四国EPOがすごいと思った四国の環境情報をお知らせします]
「四国のすごい!」英語版ドイツ語版

地域が家族。社会の弱者が支え合う日高村の実現を 高知県日高村の「日高わのわ会」の取り組み紹介

人口約5000人の村で、年をとっても障がいをもっていてもその人らしく暮らしていける村を目指し活動しているNPOがある。NPO法人「日高わのわ会」、平成15年に子育てのお母さん達が集まり、子育ての悩みを共有しながら喫茶を運営する有償のボランティア活動を始めた。現在は年になんと、7-8000万の事業を展開するまでになっており、地域になくてはならない組織になっている。

この取り組みを始めた安岡千春さんはもともと子育て支援センターの保育士さん。子育て中のお母さんが集まり話をしている中で紙芝居をつくり、学校で子ども達に聞かせる活動を思いついたのがきっかけだとか。弱者もサービスを受けるだけでなく、サービスの担い手にもなり、いろんな人が支え合い、大きな家族のように輪になることがこの名前にこめられている。

 

事業は次の5つの部門に分かれており、それぞれの部で工夫した運営をしている。

・総務部「日高げんきクラブ」
住み慣れた我が家で一日でも永く生活してもらえるために、介護保険にかからない人たちへの支援を行っている。例えば、買い物のサービスやリハビリのサポーター、農作業のお手伝いと幅広い。

・喫茶部「おもてなしクラブ」
日高村の野菜を使ったランチや宅配弁当などの提供。

・福祉部「わっはっはクラブ」
その人にあったプランで支援を行う。就労支援B型事業所、障害者日中一時事業所、グループホーム輪が家などの運営。

・児童福祉部「チャイルドクラブ」
地域で子育てを応援するため、一時保育、託児ルーム、障害児日中一時保育などの運営。

・販売部「とまとクラブ」
日高村のシュガートマトを活用した商品開発・販売。
このトマトとの出会いは、農家にトマトの収穫作業を手伝っていたことから始まる。JAの規格外のトマトはまだ食べられるのに捨てられており、農家は年間約7万円ほどの産業廃棄物処理費用を支払っていたようだ。それは「もったいない」ということで、喫茶で提供していると、トマトソースの味が評判となり、商品化につながっていった。今では「日高わのわ会」の看板商品となっている。平成22年には2トンの回収量だったものが、29年には7.3トンにもなっている。食品ロスを減らすことで処分費用の削減にもなり、さらに「日高わのわ会」が買い取ることによって農家の収入増につながっているという。

「日高わのわ会」がこれまでの活動で獲得してきた物は、3つ。
①人の輪:みんながつながり輪になる
②話の輪:みんなで輪になり話をしよう
③平和の輪:社会の一番小さな家族。そこで生活する質を大切にする。

これからさらに日高村と「若者の輪」「都会の輪」「就労の輪」を広げ、各地とつながり、交流の輪が広がることに夢がふくらんでいる。
 
小さな村だけどこのような支え合いの仕組みが地域でできると日本全体の底上げにつながる。大都市が一人勝ちしても社会全体は良くならない。地方で地域の単位でこのようなつながりや仕組みがあちこちでできるとさらに大きな輪になっていくことと期待したい。

ごみが行き着く現場から

徳島県三好市山城町にある(株)明和クリーンは、徳島県内では“唯一”の民間管理型最終処分場を持つ廃棄物処理事業者で、環境省のエコアクション21の認証を取得しています。ごみを「埋める」ことが仕事ですが、顧客に分別を呼び掛けてリサイクルを推進し、かつ埋める前には手作業で資源物を分別する等、「埋めない努力」を続ける、ユニークな会社です。

地域が「安全かつ強靭で持続的なくらし」を確保するためには、モノやエネルギー消費だけに着目するのではなく、適切な廃棄物の管理も必要になります。

事業所や家庭から出たごみは、種類毎に選別され、それぞれに適した処分方法で処理されますが、最終的には埋められます。その最終処分場では、河川や地下水などを汚染する恐れがないよう、処分場の底に遮水シートをひくなどして適切に管理をしています。

日本では最終処分場の残余容量(あとどれくらい埋められるか)が逼迫している状況ですが、その中でも特に徳島県は危機的状況にあり、同社が果たしている役割は非常に大きなものだと言えます。

同社は、3年前に安全環境整備室を開設し、3RやSDGs(持続可能な開発目標)の普及啓発に熱心に取り組んできました。特に、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」として、廃棄された畳を処分場のシート保護に利用する等できるだけ廃棄物を出さない工夫や、排出者である顧客だけでなく近隣の小学校に対し「出したごみの行き先について」知る機会を提供しています。その一例として、平成29年10月31日に施設見学を行った三好市立山城小学校6年生からは、自分ができる事として、「ごみを減らす生活をする」「マイバックやマイ箸を持参する」など環境意識の向上や行動変容が期待される感想が寄せられました。

子どもたちだけでなく、実際に見学した人たちは、想像以上のごみの量に驚き、ゴチャゴチャのまま搬入された物と奮闘する職員の姿を目の当たりにするため、ごみに対する意識が必ず変わるそうです。教科書や書籍からは得られない体験を通じ、ごみの問題を自分の事として考える人が増えるよう、企業の地道な取り組みは続きます。

地域教育実践交流集会/ Practical local community education exchange meeting/ 地域教育实践交流集会


人口減少や高齢化などの課題が急速に進む現代。地域の存続が危ぶまれる社会環境の中、地域教育の理念すら共有できていない状況にある。そんな中、愛媛県では、いろいろな場面で子どもに関わっている、あらゆる分野の人が集まる交流会がある。

参加者は、世代も職種も様々。社会的立場を離れてパーソナルな立場で議論し、実践事例の共有や、議論を通して得られた課題・気づきを持ち帰り、地域での活動に生かしてもらうことを大きな目的として開催され、新たな連携にもつながっている。

その状況を作りやすくするために、初日には15の分散会が用意され、全国各地から訪れた実践者による事例紹介や議論が行われる。分散会はくじ引きをして決まり、新しい出会いの場ともなっている。愛媛県の交流集会は今年で10回目。1泊2日の開催で、夜の交流会の目玉は「チャリティーオークション」。参加者が持ち寄ったお土産などを出品し、その売り上げを次回の交流集会の資金として運用するという斬新な取り組みが、この交流会を持続可能にしている理由の一つである。地域での教育実践者の輪は、愛媛県内にとどまらず、四国を含む日本国内のさまざまな地域に波及している。

■Practical local community education exchange meeting

 Japan’s population is aging and decreasing rapidly. It is hard to share the idea of local education in this social environment when the survival of the local community is endangered. In this situation, there are regular meetings of many different people who involve children in various occasions in Ehime. Participants are from a variety of generations and many different backgrounds. The aim of these meetings is to discuss personally without their social status, to share examples and to bring back new problems and findings realized through the discussion to improve the situation of the local community. The meeting also provides the hub of cooperation.

 To make a nice condition, 15 minutes of dispersed meeting which practitioners from all corners of Japan share examples and discuss about them is held the first day. Which part of the dispersed meeting you join is decided by lottery to facilitate the making of new encounters with other attendees. The 10th meeting was held this year in Ehime. It took two days and one night, and a big event of the night was a charity auction. The innovative event was one in which participants brought something like a souvenir to sell at the auction and the profit from it is used to manage the meeting. This helps make this meeting sustainable. The network of local education practitioners are expanding not only in Ehime and Shikoku, but all over Japan.

■地域教育实践交流集会

在人口减少、高龄化等课题急速发展的现在、在地域存续受到威胁的社会环境中,甚至连地域教育的理念共享都难以实现。因此,爱媛县聚集了与儿童有关的各种场合、所有领域的人,开办了交流会。

参加者的年龄段和职业也各种各样。人们以个人而非社会的角度讨论,分享实践事例,带回讨论中产生的课题和意识,主要目的是将它们运用在地域活动中,同时也建立了新的联系。

为了方便,第一天活动分为15个分会,从全国各地到来的实践者介绍事例并进行讨论。分会是通过抽签决定的,这样也能让原本陌生的参加者互相认识。今年的爱媛县交流会是第十届了。两天一夜的会期中,夜晚交流会的中心是“Charity”,参加者展示自己带来的礼物,将销售所得作为下次交流集会的资金运用,这样新鲜的方法也是交流会能够持续的原因之一。地域教育实践者的脚步并未止于爱媛县内,也走向了包括四国在内的日本各地。