お知らせ・募集 [オンライン] 2023/07/24

竹村英明さんオンライン講演会(2023/8/8)

■エネルギー危機と自然エネルギー新電力
~GPPが取り組む屋根上PPAとソーラーシェアリング~

日本では電力システム改革によって、1つの「電力会社」が地域の発電~送配電~電力販売を独占する10電力体制に代えて発送電分離が行われ電力自由化が進められました。四国でも、四国電力から切り離された四国電力送配電の送電網を使って、新たに電気を売ることが可能に。こうして現れた多くの新しい電力会社の中で、自然エネルギー電力を主に販売する(自然エネ100%電力を目指す)のが自然エネルギー新電力。しかし、かつての独占的大手電力会社(旧一電)が不徹底な発送電分離を利用して不正閲覧やカルテルによって市場支配力の回復を図るなど、新電力は、規模的にも制度的にも圧倒的に不利な状況に置かれてきました。多くの送配電会社は、今春から風力や太陽光などの自然エネルギー電力の出力抑制を拡大。これは、自然エネルギー発電事業の経営を危うくするだけでなく、脱炭素を加速させるという世界の気候政策にも反するものです。

昨年2月に始まったロシア軍のウクライナ侵攻によって、世界の化石燃料価格が高騰。日本でも燃料費や電気料金などが上昇。このようなエネルギー危機に対して、世界各国は、これまで進めてきた化石燃料から自然エネルギーへのエネルギー転換を加速させ「省エネ・電化・自然エネルギー転換による脱炭素」の政策を強めています。一方、日本では、原発回帰・石炭火力存続のエネルギー政策が成立。このような逆境を、自然エネルギー新電力はどのように乗り越えようとしているのか?昨年6月に引き続いてGPPの竹村さんに、これまで、そしてこれからの取り組みについてお話しいただきます。
                                                                                  
【日時】
8月8日(火)18:30~19:30(午後6時半~7時半)*
*同日開催の8月自然エネルギー100%社会学習会から続けての実施となります。
⬆8月8日(火)17:30~18:30(午後5時半~6時半)

【講師】
竹村英明さん
(自然エネ新電力グリーンピープルズパワー(GPP)代表・市民電力連絡会理事長)

【形態】
オンライン(ZOOM利用)

【参加費】
無料

【申込み】
メールで下の形でお願いします。
(1)件名「竹村さん講演会申込」    
(2)内容 ①氏名(初めての方は所属ないし参加動機をお書き添え下さい)
  ②電話番号(案内メールが届かない時など緊急連絡に利用します)
(3)申込先:hibire2023◎gmail.com (◎を@にご変更下さい)柏まで

・参加方法など、お申込みいただいた方に開始前にメールでご連絡差し上げます。
・運営上不行き届きなことが起こるかも知れません。その節はご容赦ください。
・開始直前のお申し込みには対処しかねる場合があります。ご了承ください。

【竹村英明さんプロフィール】                                                                                 
1951年広島市⽣まれ。1976年横浜市⽴⼤学卒業。
⽔俣病告発、公害反対、反核運動などを経験し、1980年頃から原発問題に。
核燃料輸送監視活動、福島第⼆原発3号機事故に対する市⺠事故調査委員会など。
1992年より衆議院議員秘書。
1995年から国際環境保護団体グリーンピース。COP3(地球温暖化防⽌条約締約国会議・京都会議)にむけソーラーキャンペーン。
1998年から参議院議員秘書。超党派による⾃然エネルギー促進議員連盟の事務局を担う。2004年から環境エネルギー政策研究所(ISEP)スタッフ。
2005年から飯⽥市おひさまエネルギー事業(ISEP兼任)。
2008年から東京に戻りエナジーグリーン(株)(ISEP兼任)。
2011年3.11後に「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」(略称eシフト)⽴上げ。2013年には緑茶会(脱原発政治連盟)設⽴。
原⼦⼒市⺠委員会の⽴ち上げにも参加。2014年に市⺠発電所のネットワーク「市⺠電⼒連絡会」設⽴。後にNPO法⼈化し理事⻑。2015年4⽉にイージーパワー株式会社設⽴、代表取締役。
2017年2⽉には電⼒⼩売会社「グリーンピープルズパワー株式会社」を設⽴、代表取締役。
                                                                                
【ブログ】
・竹村英明の「あきらめない」:https://blog.goo.ne.jp/h-take888

【著書】
・倉阪秀史 編著(共著)『地域主導のエネルギー革命 』本の泉社 2012/6
・共著『選挙を盛り上げろ!』影書房 2014/10
・共著『電力の小売自由化スタート! 市民が電気を作る、選ぶ 』ほんの木 2016/4
・寄稿:いま,日本の電気に何が起こっているか 電気価格高騰のカラクリ『世界』2022/9

【YouTube動画】
・「原発を止める──脱原発とクリーンエネルギーの現在」2021(ゲスト:海渡雄一さん・竹村英明さん):https://www.youtube.com/watch?v=y0KBh8gEsSA:
・たけちゃんネル :https://www.youtube.com/@gpp-takechannel/featured:

【参考】
諸富徹「電力価格高騰が問う日本の電力市場の存在意義」2021/2/11
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/stage2/contents/column0232.html より
( 日本の電力市場は、)いわゆる「10電力体制」の不透明な体質がそのまま残され、健全な市場競争が行われていない。もともと電力卸市場は、旧一電:新電力=8:2の寡占。寡占の弊害を除いて市場の公平性・透明性を高め、競争を促進する必要があるのに、経産省はそういう努力を怠ってきた。 . . . 電力会社((= 旧一電))は . . . 限りなく独占に近い寡占体である。これに、電力会社と新電力の間における「情報非対称性」の問題が加わる。電力会社は . . . 情報非対称性を利用して競争上の優位に立つことも可能である。今回のような価格高騰に対して . . . 電力会社が保有する発電側の情報 . . . ((例えば))天然ガスのタンクの在庫状況に関する情報など、電力市場の需給関係に大きな影響を及ぼす情報の開示を義務づけ、「情報非対称性」問題の解消に努めるべきであろう。. . . .電力市場における電力会社と新電力の圧倒的な非対称性を解消するには、現行の法的分離を徹底させ、もう一段進んで「発販分離」、つまり発電部門と小売部門の分離を断行すべきである。 . . . これを第1ステップとし . . . 将来的には第2ステップとして送配電会社を各電力会社の持株会社から分離し((所有権分離として))、東日本(50Hzエリア)・西日本(60Hzエリア)ごとに合併・統合して各電力会社から完全に独立させるべきであろう。   . . . . . .

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■ 自然エネルギー100%社会学習会
日 時:2023年8月8日(火)17:30~18:30
形 態:オンライン(ZOOM)開催
詳 細:https://4epo.jp/information/notice/28925.html

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■歌川学さんオンライン講演会(2023/8/21)
演題:脱炭素先行地域から学ぶ かがわの未来
~ 自然エネルギー100%地域のつくり方 ~     
主な内容
自治体の脱炭素計画づくり・脱炭素ロードマップ・地球温暖化対策実行計画の策定
自治体のCO2排出量計算・重点プロジェクト予算活用・再エネ100%地域のつくりかた
日 時:8月21日(月)18時~20時(午後6~8時)
詳 細:https://4epo.jp/information/notice/28724.html
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