2018/08/31
防災における行政のNPO・ボランティア等との連携・協働ガイドブック~三者連携を目指して~
出版年月: 2018年4月発行・出版元: 内閣府分類: 図書
近年、多数の被災者から寄せられるニーズに寄り添い、より適切・効果的な支援を行うために、被災地内外の行政組織、社会福祉協議会、NPO・ボランティア等が、災害に対応する行政と協働して被災者支援に当たる流れが生まれています。災害が起こる度に新たな課題が生まれ、その課題を解決するための試行錯誤の中から、より良い仕組みや考え方が形作られてきており、災害ボランティアセンター以外にも多様な入口を通じて様々な支援団体が被災地での支援活動を行うようになり、それらの活動を支え適切な支援活動がなされるよう調整する中間支援組織の役割も重視されるようになるなど、連携の形も大きく進化しています。
本ガイドブックは、こうした NPO・ボランティア等との連携に際しての基本的な考え方や平時・災害時に取り組まれている事例を紹介し、災害時に行政が NPO・ボランティア等と連携する際のあるべき姿を提示することで、行政職員の方がより多くの災害対応に関わる主体と繋がり、防災・減災に向けた地域ごとの施策を考える際の一助となることを期待するものです。また、行政職員のみならず、多様な主体が NPO・ボランティア等との連携を考える上での参考ともなるものです。
地震や水害をはじめとする自然災害の脅威に常にさらされている我が国では、災害はいつ・どこで起きるかわかりません。災害を防ぐことは出来ませんが、その後の対応により被害を出来るだけ軽減することは可能であり、そのためには、平時からNPO・ボランティア等と適切に連携・協働する体制を整え、来るべき大災害に備えることが大切です。
本ガイドブックでは各地域で行われている実例や資料を紹介しています。各地の取組を参考として、地域の事情に合わせてNPO・ボランティア等との連携・協働に向けた取組が実践されることが望まれます。(本書「はじめに」を参照)