2020/05/27

「循環型経済」をつくる

出版年月: 2018年3月発行・出版元: (一社)農山漁村文化協会分類: 図書

現在、人口減少に悩む地方の多くの地域では、人口の取戻しが求められる状況にあります。

筆者は「人口安定化」を実現するためには、UターンやIターンによって年間に地域の人口の1%程度の定住増を実現すればよいこと、そしてその定住家族を養うために地域において1%の所得増が求められることを具体的な目標として提唱しています。

地域経済が衰退してきた原因は、地域の中から外へ所得が流出しているところにあると考え、所得流出の構造を明らかにし、地域の所得を取り戻せるのか、地域内生産を高めることができる食料やエネルギーを含めた地域全体におけるお金の流れを論じています。

ひとつの事項が見開きで編集され、図解を使ったわかりやすい書籍となっています。

序 章:バケツの穴をふさぐ
第1章:地域経済循環分析プロジェクトの総会-人口・経済・環境の統合持続性へ-
第2章:地域家計調査で中山間地域の暮らしと経済を組み立てる
第3章:食の地産地消で所得を取り戻す
第4章:エネルギーの地産地消で地域を取り戻す
第5章:地域の消費を変えてよりよい未来づくりを -長野県富士見町の事例から-
第6章:連結決算で幸せを支える -地域ぐるみの共生、最適化へ-
第7章:循環の経済へ進化する -持続可能な地域社会を創る30年構想プラン-