2017/01/31

季刊 政策・経営研究 2014 Vol.3 特集:自然資本管理への世界の潮流と日本の動き

出版年月: 2014年7月発行・出版元: 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社分類: 図書

三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、国際自然保護連合(IUCN)日本委員会と共催し、2014年2月15、16日に大阪府立大学I-siteなんばにおいて、我が国の生物多様性保全の主流化を進める団体の連携を促す「第1回にじゅうまるプロジェクトパートナーズ会合(COP1)を開催した。本会合の一部において、国際的な自然資本、生物多様性の動きをリードされてきたジョナサン・ヒュー氏(IUCN地域理事(西欧)スコットランドワイルドライフトラスト)と、パヴァン・スクデフ氏(コンサベーションインターナショナル理事)を迎え、自然資本をテーマとした記念フォーラムを開催した。

もっとも、この「自然資本」による価値には様々なものがあるが、その中でも間接利用価値や非利用価値については、市場で取引されないことから、経済評価のために必要な価格水準や需要量に関する情報が得られにくいという課題があった。こうした背景のもと、この「自然資本」の評価について討議した「第1回にじゅうまるプロジェクトパートナーズ会合(COP1)は、極めて重要な報告であったのではないか、と自負している。

本誌においてこの会合の講演録を採録するとともに、弊社研究員などによる論考を追加した。本誌における特集が、今後の我が国の生物多様性の取り組みを主流化するにあたって、何らかの貢献ができれば幸である。
(同EDITOR’S NOTE参照)