2015/05/29

食品リサイクル・ループ

小学生の教科書に必ず出てくる「ごみ」ですが、多くの子ども達は、このテーマを学ぶ時期に、清掃工場やごみ処理施設等の見学に行きます。今回は、香川県観音寺市の廃棄物処理施設を取材しました。

説明して下さったのは、(株)パブリックの取締役常務の三野さんとループ事業部次長の鎌倉さん、多くの小学生が見学に来るだけあって、ユーモアを交えテンポよく案内してくれました。工場内には、手作業の選別ラインがあり、プラスチックから金属、木片までさまざまなものが運ばれ分別されていました。IMG_0108

最近、食品ロスや食品リサイクル・ループが話題に上がるようになりました。世界の穀物需給がひっ迫し、食料価格も上昇基調にある中、世界の生産量の3分の1にあたる13億トンの食料が毎年廃棄され、食品ロスの削減は世界的に大きな課題となっています。

こちらに到着した食品廃棄物は、グループ会社の(有)丸亀リサイクルプラザで堆肥化されています。見学した工場は、外見からは堆肥工場であることが全く分からない位、ニオイがないことに驚きました。脱臭対策には、木片チップを活用した独自のシステムが採用されています。

できた堆肥は、「リ・グリーン」という商品として販売。堆肥の安全性や信頼性を確保するため、自社農園のオーガニックファームで季節の野菜を生産し、指定管理で運営している健康交流施設おおのはら萩の湯で販売していました。

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食品事業者とリサイクル業者、農業者等の協働により、堆肥化した食品残さを堆肥化した肥料を使って生産した農産物を販売する食品リサイクル・ループの取り組みが始まっています。まだまだ、主流化には至っていませんが、この流れが当たり前の時代になるのは、もうすぐです。