お知らせ・募集 [全国] 2025/01/30

環境省が、第7回環境カウンセラー環境保全活動表彰の受賞者の決定についてお知らせ

環境省では、特に優れた環境保全活動を行った環境カウンセラー(※)に対して、その活動を讃え、社会に広く知らせるため、環境大臣や総合環境政策統括官から表彰状を授与しています。この度、第7回の受賞者が決定しましたのでお知らせします。令和7年2月1日に実施する環境カウンセラー集合研修(於:国立オリンピック記念青少年総合センター)の冒頭にて、表彰式を行う予定です。[環境省ホームページ 報道発表資料より]
※環境カウンセラー登録制度は、自らの知識や経験を活用して市民・NGO・事業者などが行う環境保全活動に対し助言等を行う者のうち、一定の要件を満たす者を「環境カウンセラー」として登録し、その活用を促すことにより、市民や事業者等の環境保全活動の推進に資することを目的として平成8年に環境庁告示に基づき創設されました。
[参考]
環境カウンセラー登録制度ホームぺージ
https://edu.env.go.jp/counsel/
環境カウンセラー全国事務局
Tel:03-6280-5345

【受賞者紹介】
■環境大臣賞
・市民部門 市毛 良枝
登山をきっかけに環境保全活動を始め、トレッキング、自然観察会の運営に参加するとともに、関東地方の里山や全国の山々を紹介する本を出版して自然環境保全を発信した。
また、テレビ・ラジオ番組を通じて自然環境の保全や廃棄物削減、省エネルギー対策など地球温暖化問題への取組みを広く呼びかけ、あわせて環境カウンセラー登録制度の知名度向上に多大な貢献をした。
・事業者部門 仁保 めぐみ
環境カウンセラー両部門登録。廃棄物処理事業の経営者としての経験と幅広い知識をもとに尼崎市、西宮市と連携して大学等での環境教育や市民・事業者へ環境保全活動の普及啓発に尽力するとともに、福井県・鳥取県の廃棄物削減アドバイザーとして企業や病院、旅館等のカウンセリング業務を担当している。他にも事業者や市民などを対象とした数多くのセミナーでの講演活動等、様々な分野で活躍している。特定非営利活動法人環境カウンセラー会ひょうご、環境カウンセラー全国連合会にて環境カウンセラー制度の充実に鋭意努める。
■総合環境政策統括官賞
《脱炭素社会貢献賞》
・市民部門 佐藤 ミヤ子
環境カウンセラー登録とともに環境カウンセラー千葉県協議会に入会し、地球温暖化問題に取組んでいる。特に、家庭での省エネルギー対策を進めるために千葉市と連携し、温暖化対策地域協議会で「うちエコ診断」に注力。コロナ禍にあってもオンライン診断を推進した。また、県協議会の副理事長や環境学習センター長として多年、環境保全活動リーダーの育成に努めるとともに、地方公共団体等の研修会講師や委員を務めている。
・事業者部門 臼井 惠次
地球温暖化対策の一環として、山口県沿岸の磯焼けを回復し、ブルーカーボンを固定する新しい海藻の養殖方法開発に着手した。開発には、火力発電所から排出されるフライアッシュ等産業廃棄物を有効活用し、バーク堆肥を練り込んだ多孔質ブロックを製造。高い技術力を有する県内製造会社の鋳鉄の棒で囲い、組み立てて海藻に陸域の栄養素を供給する事で漁礁としての機能も確認されている。これらの開発は、環境カウンセラーや大学名誉教授としての経験や人脈を活かしつつ、地元のNPOや漁協、水産会社、大学等と連携して取り組んだ。
《循環型社会貢献賞》
・市民部門 大塚 栄次
環境カウンセラー協会はじめ、環境カウンセラーのネットワークと連動して、食品製造、流通、消費の段階で排出される未利用食品をフードバンク活動に活用している。一例として、食品スーパーからデイリー食品を引き取って福祉施設や生活困窮者への配達などを実施した。また、地元里庄町の環境イベントに毎年出展している他、西日本豪雨災害復旧作業や森林の再生活動、環境教育など多岐にわたって環境保全活動に取り組んでいる。
・事業者部門 田中 勇次
工業高等専門学校特任教授として研修講師や環境教育を進めた他、産官学連携事業として紀州材の利活用プログラム開発、特産物である梅の加工技術の開発、減農薬有田みかん栽培や廃竹材パウダー利用等、環境配慮型農業の情報発信をおこなっている。
また、企業の環境経営指導や商工会議所のエキスパートとして中小企業に派遣され、騒音振動、水質、品質管理など様々な企業の環境課題解決支援に専門性を発揮している。
《自然共生社会貢献賞》
・市民部門 内藤 定芳
小中学校長として学校ビオトープを建設するなど、環境教育を推進した。
広大な秩父多摩甲斐国立公園の優れた自然環境を保全するため、埼玉環境カウンセラー協会役員や秩父市環境市民会議の副会長、秩父ミューズパーク公園インストラクター代表として、市民と行政の連携活動を促進している。また、生涯学習教材として秩父地方の動物・植物を解説するハンドブック9冊を出版した。
・事業者部門 鈴木 順一朗
環境教育を福井県全域で推進するための教材作成に取組んでいる。
平成27年から環境ふくい推進協議会で、福井県の特色を活かした50項目の自然体験冊子作成を担当。県教育委員会等と調整を行って改訂を重ね、県下の小学校1年生全員を対象としてこれまでに約65,000冊を配布した。
また、毎年「ふくいまるごと環境学び舎」事業でセミナーを企画・運営している。
《地域特別貢献賞》
・市民部門 飯田 貴也
ユースの環境保全活動参加を促進する環境ネットワーク構築のためのコーディネートや、大学・学会等での講師として活動するかたわら、環境省、文部科学省の委員会に委員として参加し、環境教育・ESDの推進に貢献している。さらに、地域と学校の連携を図るため、68団体と協働して環境学習出前講座の運営や「新宿SDGsフェス」等都市公園でイベントを展開するなど、活躍している。
・事業者部門 特定非営利活動法人Nature Center Risen(ネイチャーセンターリセン)
理事長他が環境カウンセラーとして活動。多年、カンボジアの復興支援にあたってきた。
特に、カンボジア環境省と連携して大気・水質・土壌汚染対策を進めるべく、廃棄物処理の基本的な取組みを推進する環境教育教材を制作。カンボジア環境省職員や全国25州の環境職員研修において、環境カウンセラーとして講師も務めた。

【連絡先】
環境省大臣官房総合政策課環境教育推進室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8231

【詳細】
環境省ホームページ>報道・広報>報道発表一覧>第7回環境カウンセラー環境保全活動表彰の受賞者の決定について
https://www.env.go.jp/press/press_04283.html