お知らせ・募集 [香川県] 2022/11/04

第73回自然エネルギー100%社会学習会(12/6)

■自然エネルギー100%社会学習会ご案内
 
昨年のCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)では『グラスゴー気候合意』が採択され、地球の平均気温上昇を産業革命期から「+1.5度」に抑えることが世界の新たな気候目標になりました。地球の平均気温は現在すでに+1.1度上昇しており、この気候変動によって世界各地で熱波や豪雨などの気候災害が増加。大きな被害を引き起こしています。「+1.5度」を超える平均気温上昇は、地球の自然環境に取り返しがつかない破局をもたらす。そして気候変動を引き起こしたのが人間活動であることは「疑いの余地がない」とされています(IPCC『1.5度特別報告書』『第6次評価報告書』)。
 
各国政府は、「1.5度目標」に整合するよう二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス(GHG)の「2030年排出削減目標の見直しと引き上げ」を求められています。しかしながらCOP27を前に10月27日、国連環境計画(UNEP)が公表した報告書は、現在、世界各国政府が提出しているGHG削減目標は「1.5度目標」に届かず、これらがすべて達成されても地球の平均気温は今世紀中に2.8度上昇するという見込みを示しました。同報告書は、「1.5度目標」は深刻な危機に瀕しており、大惨事を避ける唯一の手段は早急に社会を変化させることだけとしています。
 
日本では今年6~7月、各地で40度を超える高温が観測されました。このような高温は、温暖化の影響で発生の確率が240倍高くなったとされています(気象庁などの研究)。気候危機対策は、世界の喫緊の課題です。
 
日本では昨年、4月に「2030年までに温室効果ガス排出量46%削減」が打ち出され、5月に「改正地球温暖化対策推進法」が成立。「2050年までに排出量実質ゼロ」が法律化されました。「2050年カーボンニュートラル」は、「1.5度目標」実現のための長期目標。その達成には、世界の国・地域・自治体・国民・事業者・諸団体などの協力が必要です。各自治体には、より積極的な脱炭素政策が求められています。
 
近年、世界のほとんどの地域では、風力・太陽光などの自然エネルギーは最も低コストのエネルギー。加えて、ウクライナ侵攻によって化石燃料価格が高騰し、世界は「省エネ・電化・自然エネ転換による脱炭素」を加速させています。
 
ところが日本では、それに逆行し「石炭・水素・アンモニア・原発による脱炭素」に進もうとしています。
 
しかし、日本には、エネルギー需要を十分に上回る自然エネルギー資源が地域に潜在。その開発・利用によって、2050年までにすべてのエネルギーを自然エネルギーでまかなう「自然エネルギー100%社会」が実現可能とする「自然エネルギー100%シナリオ」は少なくとも7つ公表され、その多くは、石炭火力と原発ゼロで「1.5度目標」に整合した排出削減と2050年の排出量ゼロ実現が可能としています。
 
香川県のほとんどの自治体は、既存の技術で2050年を待たずに自然エネルギー100%が実現可能。2050年には県全体で排出量ゼロが実現可能。自然エネルギー転換を地域の事業として進めることは、地域付加価値の創出と地域経済循環の拡大をもたらし、地域の雇用を拡大し経済を活性化させます。加えてエネルギーの地産地消によって地域の持続可能性・エネルギー安全保障・災害耐性の向上などに貢献し、自然エネルギー100%の電力や事業を目指す先進的な産業・企業の誘致・育成を促します。    
 
この学習会は、自然エネルギー社会の実現に向けて市民の立場から気候・エネルギー問題を考え、地域からの脱炭素・自然エネルギー転換を目指します。地域からの脱炭素と自然エネルギー社会構築に関心ある方のご参加をお待ちします。     
 
【日時】
2022年12月6日(火)17:30~19:00 
 
【テーマ】
 1.日本の気候・エネルギー政策
 2.香川の脱炭素と地域経済
 
【参加費】
500円程度(22歳以下無料)
 
【参加申込】
メールで事前申し込みをお願いします。
(1)件名「12月自然エネ学習会申込」
        
(2)以下の内容をお伝え下さい。
 ①氏名(初めての方は所属ないし簡単な自己紹介を添えて下さい。)
 ②参加形態:ZOOMを用いたオンライン開催。
       新型コロナが依然「高止まり」状況にあることから、会場開催は行いません。
 ③電話番号:初めてご参加の方:案内メールが届かない場合がしばしばあります。
        その場合、電話でZOOMのIDとパスコードをお伝えします。
         (別のメールアドレスでも構いません)  
 
(3)申込先:stnylbv4926◎mb.pikara.ne.jp(メールの際は、◎を@にご変更下さい)柏まで
             お問い合わせや参加申込みは、可能な限り直前まで受け付けます。
            (開始直前には対応しかねる場合もありますのでご了承ください。)
 
【Web参加について】
・ZOOMを利用します。
 参加方法などは、お申込みいただいた方に開始前にメールで連絡差し上げます。
・運営上不行き届きなことが起こるかも知れません。その節はご容赦ください。
 どのような不都合があったか、お伝えいただければ次から活かします。
 
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【次回の日時】次の実施を予定しています。
 2023年1月11日(火)17:30~19:00 
 
【テーマ】※実施日時やテーマ等は変更する場合があります。
 1.日本の2030年削減目標
 2.脱炭素先行地域づくり
 
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【歌川学さん講演会】       
 地域からの脱炭素がつくるかがわの未来 ~ 県と8市9町の2050年ゼロカーボンシナリオ ~
 
講   師:歌川 学 産業技術総合研究所 研究員
日   時:12月25日(日)14時~16時(午後2~4時)講演後に質疑時間を設けます。
実施形態:ZOOM利用(オンライン開催)。参加方法はお申込みの方にお伝えします。 
申   込:stnylbv4926◎mb.pikara.ne.jp(メールの際は、◎を@にご変更下さい)柏まで。
      件名「歌川学さん講演会申込み」
       ① 氏名:必須 / ②③は、差し支えない範囲でお答え下さい。
       ② 居住地( 県・市町村 ) / ③ 所属ないし参加動機
参 加 費:無料( できましたら運営費用のカンパをお願いします。)   
詳  細:【歌川学さん講演会】 地域からの脱炭素がつくるかがわの未来 ~ 県と8市9町の2050年ゼロカーボンシナリオ ~(2022/12/25)
https://4epo.jp/information/notice/26940.html
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【かがわの脱炭素政策セミナー ~政策決定者向け自然エネルギー講座】 
 自治体の議員・首長(前・元職を含む)を対象とし、「1.5度目標」と整合する2030年排出削減目標・2050年までの排出量ゼロを実現する香川県8市9町の気候・エネルギー政策を検討します。地元の政治家の方に、ぜひお勧めしてください。
 
詳細:かがわの脱炭素政策セミナー ~政策決定者向け自然エネルギー講座(第20回)(2022/12/14)
https://4epo.jp/information/notice/26933.html
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