お知らせ・募集 [香川県] 2022/03/11

かがわの脱炭素政策セミナー ~政策決定者向け自然エネルギー講座(第11回)(3/16)

環境省による「脱炭素先行地域」の募集が、2月21日に締め切られました。
 
脱炭素先行地域とは、2030年までの電力の脱炭素(民生部門のCO2排出量ゼロ)などを目指して2025年までにその道筋を立てるという、脱炭素実現に先行的に取組む地域。
 
「地域脱炭素ロードマップ」では、これを2030年までに100か所以上つくり、全国で「脱炭素ドミノ」を起こし、2050年を待たずに脱炭素社会を実現するとしています。
 
また、地域脱炭素は、自然エネルギーなど地域資源を最大限に活用し、既存の技術を用いることによって、地域の雇用・経済の循環や活性化・快適さや利便性・防災・生態系保全など、地域課題を解決し地方創生に貢献するともしています。
 
つまり「脱炭素先行地域づくり」は、地域から進める気候政策であると同時に、地域から新たなより良い地域社会の構築を目指す政策。そしてそれは、それぞれの地域において、様々なステイクホルダーが協力し、その特色や地域資源を生かして主体的に取組むものとされています。
 
政府は、環境省を中心に、これを積極的に支援・協力するものとしています。環境省は新たな交付金を創設し、2022年度には200億円の予算を確保。先行地域に指定された自治体の自然エネ導入や省エネなどの経費の最大75%を補助します。
 
今回の第1回募集には、102の自治体から合わせて79カ所の応募があり、その中から20~30カ所程度が選ばれ、4~5月頃に公表の予定。
 
今回、香川県からの応募は、残念ながら無かったようです。
 
しかし、香川県のほとんどの地域は、2050年を待たずに自然エネルギー100%を実現することができ、さらにその先、自然エネルギー由来の余剰電力を県外に輸出できるようになります。エネルギー効率の向上と自然エネルギーへのエネルギー転換を進めることによって、
県内の温室効果ガス排出量は、2030年までに64〜68%削減(2013比)することができ、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを実現することができます。:2050年は、現在の技術を用いて99%削減、今後開発される新技術を用いて100%削減。エネルギ-起源CO2排出量について。  
(歌川学氏の脱炭素シナリオ2021/12/12)
 
すでに世界の8~9割の地域において、自然エネルギーは最も低コストのエネルギーになっており、新興国(中国やインド)においても、近年では太陽光発電を新設する方が既存の石炭火力を稼働させ続けるよりも低コストになっています(REvision2022:3/2)。
 
脱炭素先行地域の募集は2025年度まで続きますが、香川で脱炭素を実現する地域をつくること、さらに県全体で脱炭素を達成することには、一日も早く取りかかることが望まれます。そしてそれは、エネルギーの自立と地産地消さらには輸出、自然環境・経済・人口・雇用においても持続可能で災害耐性のある社会を、香川で実現することにつながるものです。 
 
2030~2050~2100年という長い時間軸で香川の未来を考えて、現在の政策課題に取り組む政治家のみなさまのご参加をお待ちします。
 
【日時】
2022年3月16日(水)17:00~18:30 ←今月は、いつもの時間帯です。
 
【テーマ】
2030年温室効果ガス削減目標 / エネルギーアドバイス※など
※歌川学さん「かがわの脱炭素セミナー」2021/12/12内容の深掘りです。
 香川県内での地域からの脱炭素のあり方について考えていきます。
 
【対象】
地方自治体の議員・首長(ないし経験者)
 
【実施形態】
「まん延防止等重点措置」再延長により、オンライン開催のみとなります。  
 
【参加費 】
資料代500円程度(連続講座です:できれば年間コミットでお願いします) 
 
【参加申込】メールで下の形でお願いします。
(1)件名「脱炭素セミナー申込」     
 
(2)内容
 ①氏名(初めての方は所属ないし簡単な自己紹介を添えて下さい。)
 ②希望参加形態:Web参加
          
(3)申込先:stnylbv4926◎mb.pikara.ne.jp(メールの際は、◎を@にご変更下さい)柏まで
 
お問い合わせや参加申込みには、可能な限り直前まで受け付けます。
 
【今後のテーマと予定】
4月は13日(水)を予定:香川の脱炭素シナリオ、自然エネルギー条例などを扱います。
 
【参考】自然エネルギー100%社会学習会について
・市民の方を対象として、気候・エネルギーに関する課題を幅広く取り上げます*。
・「歌川さん脱炭素シナリオ深掘り」は、毎回、扱います(内容は同じとは限らず)。
・3月脱炭素セミナーへのご参加が難しい方は、こちらをご検討ください。
*日本〜世界の気候・エネルギー政策、NDC見直しと引き上げ、地域からのPPA、戦争とエネルギーなど
・次回は、4月5日(火)17:30~19:00に実施予定です。
・詳細は、4月中旬頃、四国EPOホームページに案内を掲載します。
 「四国EPO   第65回自然エネルギー100%社会学習会」で検索して下さい。