2016/10/31

SDGsパブリックコメント勉強会開催報告

「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針の骨子(付表を含む)」に対して、平成28年10月28日に開催した、パブリックコメント勉強会の中で、コメントのあった意見の一覧です。主に書き込みから起こしたものであるため、一部、解釈が難しい内容もあると思われますが、皆さんがパブリックコメントに取り組む参考になれば幸いです。

 ■勉強会の概要

日 時:平成28年10月28日(金)18:30~20:00

会 場:

1)四国EPO (香川県高松市)

2)北海道環境サポートセンター(北海道札幌市)

3)えひめグローバルネットワーク会議室(愛媛県東雲町)

4)こうち男女共同参画推進センターソーレ(高知県高知市)

以上、4会場をTV会議システムで接続して実施。

参加者:26人

主催:四国EPO、EPO北海道、

   特定非営利活動法人えひめグローバルネットワーク

協力:RCE北海道道央圏

 

■意見の一覧

【SDGs実施指針骨子】

  • 1ページ

(1.序文)

・「わがくには・・・」という主語はあいまいなので「日本政府は」とか「日本の国民(市民)は」など主語をはっきりさせる

・自画自賛はやめるべし

 

  • 3ページ

(2.現状の分析)

・「達成まで程遠い」とされている分野についてその原因などを分析して記述すべき。

・安易に「本型モデル」など打ち出さない

・「一億総活躍社会」など現段階のキャッチフレーズ的な名称はやめる

 

(3.ビジョンと8つの優先課題)

・ビジョンの「統合的向上」とはどのような向上を指すのかよくわからない

・17のSDGsを8つに集約する必要はあるのか?

・活躍の場の機会の不平等かなりの違いがある。子ども女性、障碍者のみ特にあげることで、他の社会的弱者と思われる人々をそれこそ取り残す危険性があるのでは?先住民族、在日外国人は?

 

  • 4ページ

(5.推進に向けた体制)

・「NGO・NPO」ないし、「市民社会組織」について記述するべし。

 

  • 5ページ

・政府案と実際の活動をつなげる算段が?結局どれだけの人が関わるのか?

・言葉が良くない 消費者→市民、科学者コミニティ→研究者

・民間セクターの取り組みを具体的にどのように「後押し」するのか明記すべき。

・大企業だけでなく中小企業も取り組めるものを入れるべき。

・人権の観点が分かりにくいので具体的に記載すべき。

・資金の提供以外の協力が書かれていない。

・企業との連携のみならず「地域とのパートナーシップを構築しながら」という視点を入れる。

・ESG投資した企業を称えるため「公開する」を加える。

・CO2削減貢献度10位までを高らかに評賞する。

・民間企業とのコミュニケーションを増やし、よりよい制度に変えていく。

・すべての市民を巻き込んだ活動や取り組みにすべき。

 

  • 6ページ

(6.フォローアップ・レビュー)

・「ステークホルダーの意見を聴取する」→「ステークホルダーとの協議に基づいて実施」

 

【実施指針付表骨子(具体的施策)】

・全体として今やっている施策を当てはめるのは無意味。みそろ今されていない施策について記述するべき。

・まさに骨子だ。これで具体的か?

 

  • 1ページ

(子ども)

・子どもの権利の全般的な保障について

(女性)

・女性に優しい農林水産業の推進とは?

・政治的地位の向上

(教育)

・あらゆる人々の活躍の促進の中に位置づけられた。骨子を読んで当たり前で大枠すぎて拍子抜け。踏み込んでない?踏み込めない?文科省の施策に役所的、役人的、官庁的、官僚的な作文そのもの。

・○○教育の充実だけでは具体性がなく無意味

・教育の充実とは何を指すか?(教育は全体的に目標が不明)。個人の能力を伸ばす、教育や教師への手厚い支援を望む。

・幼児教育の充実→幼保連携・融合、体験に基づく学びの機会、野外活動、家庭・地域教育とのつながり、カリキュラムマネジメント

・高等教育の充実→教員養成課程をどうにかしないと、仕組み、学修・修得内容、指導者意識、現場連携、3年はインターンシップ。社会人基礎力、コンピテンシーベース、幼少中高等とのつながり意識。資格・能力と態度。セルフマネージメント・自己評価。

・社会教育の質的転換

(差別の解消)

・人種差別禁止法の制定、アイヌの先住民族としての権利回復のための法制定を!

・タイトルが良くない。在住外国人、先住民族、性的マイノリティなどの項目と施策を。

 

1.貧困をなくそう

・子どもが笑える社会

・子育て環境を今よりさらに良く!

・子どもが子どもらしくいられる環境をつくる!(公園や安全に遊べる自然の多い場所を)

 

4.質の高い教育をみんなに

・希望する者すべてが無償で(高等)教育が受けられるように

・多様な学びの場の創出…地域、NPO、学校、公民館

・かかわりの多様

・教育を変える→漢字を少なくし(英語は希望者のみ)体験、キャリア教育などふやす

・地域間の格差を格差と呼ばなくていい社会

・正しい教育が受けられる社会(正悪の判断)

 

8.働きがいも経済成長も

・ワークライフバランス 16:00に仕事を終われるようにする

・機会、自由度と選択肢の創出 知的生産

 

10.人や国の平等をなくそう

・児童労働者数を0にする

・全ての人が全ての人を受け入れる心を持つこと(障がい者への差別をなくす)

・途上国農民が経済的自立

 

  • 3ページ

・2.健康・長寿の推進、3.成長市場の創出・・・、4.質の高いインフラ、強靭な国土の整備→タイトルが良くない変更する。

 

  • 4ページ

・途上国の食糧システムの強化について 食糧のある地域とない地域の差がつかないような施策がいるのではないか

 

11.住み続けられるまちづくりを

・過疎、過密がおだやかになっている

・一次産業が持続的であること

・小さな村(コミュニティ)が自立的であること

・議員になれる(立候補できる)可能性を広げる

・自転車道を整備する

・家族がいなくても周りの支援で安心して暮らせる地域

 

  • 5ページ

・東日本大震災からの復興→3.11だけではないと思う。あらゆる災害への対応を!

・国内(水資源):汚水処理の普及促進について、新たな下水道整備は中止すべき。浄化槽かコミプラで対応可能である。

 

 

6.安全な水とトイレを世界中に

・2030年も水がほどよく循環しているということ

 

  • 6ページ

・脱原子力発電を明記すべき

・国内:食品ロス削減・食品リサイクルの促進→半減なのでもう少しふみこんだ書きぶりにすべき

・国外:気候変動対策の推進とあるが内容が不明

 

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

・エネルギー割合を再生エネルギー90%にする

・クリーンエネルギーの普及 原子炉の完全廃炉

 

13.気候変動に具体的な対策を

・安全で安心な食べ物を普通に手に入れられる社会

 

  • 8ページ

・縦割り、省庁横断ではない?エネルギー(経産)環境は環境省が全部入るべき

・国内:化学物質対策は厚労省も所管ですので入れるべき

・国外:発展途上国のごみ対策 環境汚染(水質大気汚染等)についての対策が必要ではないか

14.海の豊かさを守ろう

・自然と呼ばれるものが気軽に使える社会(土地の共有化)

・地域固有の自然が残されている社会

・今ある美しい風景が残っている社会(景観保全)

 

15.陸の豊かさも守ろう

・山、川、海の豊かな食材の恵みが絶えていないこと

 

  • 9ページ

・憲法9条の精神に基づき、世界の軍縮に貢献すべき

 

16.平和と公正をすべての人に

・八百万の神々を信じられる日本(他?)