四国のおすすめ [徳島県] 2026/01/21

会社の中に駄菓子屋さん?建設会社の「お節介」な取組

「このお菓子いくらですか?」「全部で120円だよ」
建設会社の事務所とは思えない、会話が聞こえてくる。

徳島県西部のつるぎ町で建設業を営む株式会社井上組の事務所には駄菓子コーナーがあり、学校帰りの子どもたちや地元のおばあちゃん、子ども連れの家族などが駄菓子を求めてやってくる。

井上組が駄菓子コーナーを設置したのは、地域から駄菓子屋さんが無くなったこと。はじめは机を1つ置いて、そこに駄菓子を並べていただけだったものが、メディアでも取り上げられるようになり、認知度とともに商品バラエティーも充実していった。

駄菓子コーナーの様子

また、駄菓子コーナーを設けたことで、災害時に役立ったこともある。豪雪に見舞われ、食料品が手に入りにくくなった時、災害復旧に務める人たちの非常食として使用された。

事務所の入口には、地域の見守り活動として扉のポスター横に「こどもをまもる家」の掲示がある

事務所には遠足前になると多くの子どもたちが駄菓子を買いに来る。普段から駄菓子屋に来る子どもたちは、ただ駄菓子を買うだけでなく、そこで友達と喋ったりカードゲームで遊んだりしている。子どもたちにとってこの場所は、日常の中にある当たり前の“居場所”としての役割も果たしている。

 

半田そうめんの産地ならではの地域産品

だれもが気軽に足を運べる駄菓子コーナーが、平時の子どもたちの居場所づくりや、災害時の備えにも発展してきた「お節介」活動。地域のつながりを育み、コミュニティの持続性を高め、会社の基盤を強くしていく。そんな素敵な循環を見つけることができる井上組に、皆さんも駄菓子を買いに行ってみませんか?と私たちもお節介をつなげていきたい。