環境省が、令和5年度冬の星空観察についてお知らせ
1.環境省では、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深めることに加え、良好な大気環境や美しい星空が地域資源(観光や教育)として活用されることを目指し、平成 30 年度から夏と冬の星空観察を推進しています。
2.今回、冬の観察期間(令和6年1月2日(火)~)を御案内します。この機会に、是非、星空の観察に御参加ください。[環境省ホームページ 報道発表資料より]
【趣旨】
環境省では、昨今屋外照明等による光害防止の重要性が認識されつつあることを踏まえ、星空公団と共同で、平成 30 年度から夏と冬の2回、肉眼による観察とデジタルカメラによる夜空の明るさ調査を呼びかけています。
この調査を継続することで、調査結果が地域における光害や大気汚染の状態に関する啓発材料として積極的に活用されることが期待されます。また、星空観察は、調査参加者が、大気環境保全の重要性について関心を深めるための機会となります。さらに、星空が地域資源として観光や教育に活用されることで、地域活性化への貢献が期待されます。
【観察内容】
(1)肉眼による観察
①天の川観察シートによる観察
②GLOBE at Night への参加によるオリオン座周辺の星の観察
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
①継続観察登録地点の調査
②継続観察登録地点以外の調査
【観察期間・時間】
(1)肉眼による観察
①天の川観察シートによる観察
期間:令和6年1月2日(火)~同年1月15日(月)
時間:日没後1時間半~
②GLOBE at Night への参加によるオリオン座周辺の星の観察
期間:令和6年1月2日(火)~同年1月11日(木)
時間:日没後1時間半~
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
期間:令和6年1月2日(火)~同年1月15日(月)
※データ報告期間は、令和6年1月4日(木)~同年2月5日(月)
時間:日没後1時間半~3時間半の2時間
(例:日没17時の場合/18時30分~20時30分)
【観察方法】
(1)肉眼による観察
①天の川観察シートによる観察
高度の異なる天の川の3部分(ペルセウス座/ふたご座・ぎょしゃ座/いっかくじゅう座付近)を観察するものです。
※下記詳細ページの、別添2「肉眼観察シート」の<天の川観察シート>を用いて観察してください。
②GLOBE at Night への参加によるオリオン座周辺の星の観察
GLOBE at Night(夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン)とは、アメリカ国立科学財団光・赤外線天文学研究センター(NOIRLab)、天文教育支援センター(CADIAS)及びダークスカイ・インターナショナルの主催で2006年から実施されている取組です。参加者が、星空の見え方が観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察し、観察結果をダークスカイ・ジャパンのウェブサイトに報告することで、世界中にデータが共有され、星座がはっきり見える場所が明らかになります。
今回の冬の観察においては、オリオン座周辺を観察してください。
※参加方法の詳細については、ダークスカイ・ジャパンのウェブサイトを御覧ください。
(https://idatokyo.org/gan/howto.html)
(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
デジタルカメラを用いて天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する調査を行います。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出される「夜空の明るさ」です。
①継続観察登録地点の調査
撮影データを、(株)アストロアーツが運営しているウェブサイト(以下「報告サイト」とする)を通じて環境省に御提出いただき、夜空の明るさを数値として算出します。
解析結果は、後日、観察場所ごとに環境省ホームページに公表します(個別に結果をお知らせすることはありません)。
※報告サイト(https://hoshizora-kansatsu.astroarts.co.jp)
②継続観察登録地点以外の調査
昨年度までの調査において正しく分析されたカメラ機種に限り、報告サイトに投稿された撮影データを自動解析し、速報値を算出し投稿後に即時表示します。
【参加方法】
事前の参加申し込みは不要です。ただし、「(2)デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」については、継続的なデータの蓄積の観点から、継続観察地点として新規参加者の事前登録を募集しています。
なお、継続観察登録地点の新規登録は、現在、登録数が少ない都道府県(山形県、石川県、大阪府、奈良県、山口県、徳島県、香川県、佐賀県、長崎県、宮崎県)に限り受け付けています。
新規登録を希望する団体・個人の方は、環境省(hikari◎env.go.jp(メールの際は、◎を@にご変更ください。))まで事前登録をお願いします。
また、新規登録を募集していない都道府県であっても、速報値での算出となりますが、撮影データを投稿できますので、奮って御参加ください。
※新規登録方法の詳細は下記詳細ページの、別添3「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」継続参加者事前登録方法を御確認ください。
※平成30年度~令和5年度夏までに御登録いただいた方は、改めて登録する必要はありません。
※過去3年間、投稿が確認できなかった場合、継続観察者の登録を外すことがあります。
【環境省「星空観察」への取組報告募集】
今回の冬期観察においても、継続観察に御登録いただいている皆様からの取組報告を募集します。
なお、優れた活動については、環境省のホームページにて公表し、情報発信する予定です。ぜひ「星空観察」に取り組んでいただき、皆様の活動を教えてください。
※応募方法の詳細は下記詳細ページの、別添4「環境省「星空観察」取組報告募集について」を御確認ください。
【その他】
投稿されたデータは、星空公団又は環境省において、個人を特定しない形でウェブ公開するとともに、メディア・学会等で発表する場合があります。
【参考】
(1)星空観察や光害について
「星空を見よう」星空観察情報サイト
(https://www.env.go.jp/air/life/hoshizorakansatsu/index.html)で詳しい情報を掲載しています。
(2)星空公団による「デジカメ星空診断」
デジタルカメラによる夜空の明るさ調査は、星空公団と共同で実施しています。
星空公団では、環境省が昭和63年から平成24年まで25年間にわたって続けてきた全国星空継続観察が休止となった後、その代わりとなる夜空の明るさ観察を実施してきました。
詳細は、星空公団ウェブサイト(https://dcdock.kodan.jp)を御確認ください。
(3)環境 GIS(https://tenbou.nies.go.jp/gis/)
【詳細】
環境省ホームページ>報道・広報>報道発表一覧>令和5年度冬の星空観察について
https://www.env.go.jp/press/press_02455.html