かがわの脱炭素政策セミナー ~政策決定者向け自然エネルギー講座(第26回:2023/6/14)
当初、会場(四国EPO)とオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催としておりましたが、会場実施を取りやめ、
オンライン開催のみに変更となりました。
■ かがわの脱炭素政策セミナーご案内
IPCC*は3月20日、『第6次評価報告書 統合報告書』を公表:▽地球の平均気温は産業革命前に比べ約1.1度上昇 ▽気候変動は気象災害を増加させ、すでに損失と被害を広範に引き起こしている ▽人間活動による(=人為的な)温室効果ガス(GHG)排出が地球温暖化を引き起こしてきたことは「疑う余地がない」▽地球の平均気温上昇を18世紀後半から「1.5℃以内に抑える」ためには急速かつ大幅なGHG排出削減が必要、としています。この地球の気候危機の深刻な状況について、日本のメディアの多くはそれほど熱心には伝えていません。そのためか、日本では気候についての危機意識が市民も政治家もまだまだ低く(5月案内文)、世界と日本の間には大きなギャップがあるように思います。
CO2排出量削減=脱炭素を進めて気候危機を抑えるためにどうすべきか?IPCC報告書は、風力発電・太陽光発電に自然エネルギー転換を進めることが最も安価で効果が大きいとしています。風力・太陽光はすでに世界の大部分の地域で最も安価なエネルギーになっており、世界では「省エネ・電化・自然エネルギー転換による脱炭素」が急速に進んでいます。
脱炭素先行地域は、自然エネルギー電力100%の地域を日本全国に100か所創るという政策。環境省は4月28日、3回目の選考結果16地域を発表。これまでに62地域が脱炭素先行地域に選ばれ、残りは38。香川県からは、これまで応募ゼロ。果たして2030年までに自然エネ100%の地域が創れるのか?いささか焦りを感じます。
自然エネ100%の脱炭素先行地域を創る政策は、気候危機対策だけを目的としているのではありません。地域資源を活用して地域から自然エネ拡大を進めることによって、地域から脱炭素を実現すると同時に、地域の経済を活性化させ地域課題の解決をはかり持続的な地域社会の構築に資することをめざすものです。※
香川県の8市9町のほとんどは、▽既存の技術を用いて2050年を待たずに自然エネルギー100%が可能 ▽省エネ・電化・自然エネ転換によってCO2排出量を2030年までに60%以上削減し ▽2050年までに排出ゼロを実現することが可能。さらに余剰の自然エネルギー電力を地域外に輸出できるようになる(地域外への燃料費流出がなくなり、売電収入が流入)。(歌川学氏の脱炭素シナリオ2022/12/25)。
自治体が気候・エネルギー政策において高い気候目標を掲げ、地域から積極的に脱炭素に取り組むことは、地球規模で気候危機抑制に貢献するだけでなく、地域の雇用を拡大し、地域に経済循環を起こし、地域経済を活性化させ、地域の持続可能性・エネルギー安全保障・災害耐性の向上などに貢献し、自然エネルギー100%を志向する先進的で新しい産業・企業の誘致・育成を促す可能性など、地域に大きな便益をもたらします。自然エネルギー社会を目指す政策は、気候政策として地球環境のために求められていると同時に、香川がエネルギーと経済において自立し安定した経済と雇用を維持しながら未来への展望をもって存続していくために求められています。香川の未来に向けて、積極的に気候・エネルギー政策に取り組むみなさまのご参加をお待ちします。
*:IPCC:国連気候変動に関する政府間パネル
※:地域脱炭素ロードマップ( 国・地方脱炭素実現会議 R3/6/9)
:https://www.env.go.jp/earth/②地域脱炭素ロードマップ(概要).pdf:参照
【日時】
2023年6月14日(水)17:00~18:30
(他日時の実施についてはご相談ください)
【テーマ】
1.気候危機の現状と気候・エネルギー政策
2.地域からの脱炭素政策
【実施形態】
会場(四国EPO)とオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催
当初、会場(四国EPO)とオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催としておりましたが、会場実施を取りやめ、
オンライン開催のみに変更となりました。
【参加費】
500円( 連続講座です。できれば年間参加コミットでご参加ください。)
【参加申込】
メールで下の形でお願いします。
(1)件名「6月脱炭素セミナー申込」
(2)内容
①氏名(初めての方は、簡単な自己紹介をお書き添え下さい。)
②希望参加形態:「会場」ないし「 オンライン」いずれか*
*会場参加は5名までです。申し込み後「会場→オンライン」の変更は問題なくできますが、「オンライン→会場」の変更については、可能かどうかご相談ください。
③電話番号:案内メールが届かない場合など、緊急連絡に利用します。
(3)申込先:stnylbv4926◎mb.pikara.ne.jp(メールの際は、◎を@にご変更下さい)柏まで
参加申込みは、可能な限り直前まで受け付けます。
【Web参加について】
・ZOOMを利用します。
参加方法などは、お申込みいただいた方に開始前にメールで連絡差し上げます。
・運営上不行き届きなことが起こるかも知れません。その節はご容赦ください。
また、どのような不都合があったか、お伝えいただければ次から活かします。
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【次回日時】次の実施を予定しています。
2023年7月12日(水)17:00~18:30
【テーマ】※実施日時やテーマ等は変更する場合があります。
1.日本と世界の気候・エネルギー政策
2.地域からの脱炭素と地域経済
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⬇︎ご都合つかない方は、こちらもご検討ください。今回、下記「ソーラーシェアリング畑 現地見学会」プレセミナーを併せて行います。
■自然エネルギー100%社会学習会(第79回:2023/6/6)
6月6日(火)17:30~19:00(午後5時半~7時)
→引き続きプレセミナー19:00~19:30(午後7時~7時半 )
詳細:https://4epo.jp/information/notice/28407.html
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関連イベント
■ ソーラーシェアリング畑 現地見学会~営農型太陽光発電:農地の作物生産と農地上のソーラー発電とは?~
日 時:2023年6月10日(土)9:00~10:30
場 所:高松市国分寺町福家甲
対 象:ソーラーシェアリングに関心ある方
詳 細:https://4epo.jp/information/notice/28411.html
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