お知らせ・募集 [全国,香川県] 2021/11/19

歌川学さんオンライン講演会「かがわの脱炭素シナリオ」セミナー(12/12)

「改正地球温暖化対策推進法」が5月末に成立し、「2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル、ゼロエミッション)」が法律化されました。都道府県・政令市・中核市には、自然(再生可能)エネルギー活用推進のために、地域内での太陽光や風力の導入目標を定めることが義務付けられました。自治体が自然エネルギ-発電所を積極的に誘致する「促進区域」の設定に努めることも規定。自治体には、地域の自然エネルギ-拡大に、より積極的に取り組むことが求められます。 

農水省は「みどりの食糧システム戦略」を5月に策定。大規模自然災害や地球温暖化などの課題に対応して食料の安定供給を図るために、農林水産業のCO2ゼロエミッション化、化学農薬・肥料の使用量低減、有機農業の拡大などを打ち出しました。

環境省は「地域脱炭素ロードマップ」を6月に発表。今後5年間で全国に100か所の「脱炭素先行地域」をつくり、そのモデルを全国に伝えることで2050年を待たずに脱炭素の達成を目指すとしています。

あらゆる政策が「脱炭素」に向けて動き始めています。「2050年カーボンニュートラル」は、地球の平均気温上昇を産業革命期から1.5度以内に抑えるために必要とされる長期目標。4月には「2030年までに温室効果ガス排出量46%削減(2013年比)」という中期目標が打ち出されました。 

「1.5度目標」を達成し、より深刻な気候危機被害を避けるため、世界の国・地域・自治体・市民・企業・諸団体が協力して取り組むことが必要です各自治体には温室効果ガス排出量「2030年までに46%削減」「2050年までに実質ゼロ」を実現する政策が求められています。

自然エネルギー100%社会学習会は、このたび産業総合研究所の歌川学(うたがわまなぶ)さんに、香川県と県下の8市9町それぞれの「2030年温室効果ガス排出量46%削減」「2050年排出量ゼロ」シナリオを作成していただきました。どのようにして今後の排出削減・脱炭素を実現するのか?豊富なデータに基づいて解説していただきます。これは、これから2050年までの社会の大きな変革の方向性を示すものであり、2100年を生きる子どもたちの世界を創ることにつながるものです。

これからの気温上昇を抑え、香川の子どもたちが世界の人々とともに気候が安定した地球で安全で平和に生きるために、私たちがいま創る気候・エネルギー政策は非常に重要です。多くの人のご参加をお待ちします。      

【日時】
2021年12月12日(日)14:00~15:30(講演1時間、質疑30分を予定)

【開催方法】
ZOOMによるオンライン参加

【演題】
「かがわの脱炭素シナリオ」セミナー〜2030年46%削減・2050年排出量ゼロをどのように実現するか〜

【内容】
歌川学さん*に、「2030年温室効果ガス排出量46%削減・2050年排出量ゼロ」を香川でどのように実現するか、県と県の下8市9町それぞれの脱炭素シナリオを解説していただきます。

【参加費】
資料代・運営費用のカンパをお願いします。 

【申込/詳細】
stnylbv4926◎mb.pikara.ne.jp(メールの際は、◎を@にご変更下さい)柏までお問い合わせ下さい。
・件名「かがわの脱炭素」セミナー」
・内容
 ① 氏名:必須 / ②③は、差し支えない範囲でお答え下さい。
 ② 居住地(県・市町まで)
 ③ 所属ないし参加動機

【主催】
自然エネルギー100%社会学習会(代表:柏 秀樹)

・参加方法などは、お申込みいただいた方に開始前にメールで連絡差し上げます。
・運営上不行き届きなことが起こるかも知れません。その節はご容赦ください。

*【講師プロフィール】
歌川学(うたがわまなぶ)さん
産業技術総合研究所 安全科学研究部門 研究員
東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士前期課程修了、博士(工学)。産業技術総合研究所 安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ所属。専門は機械工学、環境工学、省エネ技術普及評価、CO2排出削減シナリオ研究に従事。著書に『スマート省エネ』(東洋書店、2015)など。

日本の脱炭素シナリオに関するものとして、次の論文がある。
歌川 学・堀尾 正靱「90%以上のCO2削減を2050年までに確実に行うための日本のエネルギー・ミックスと消費構造移行シナリオの設計」化学工学論文集 第46巻 第4号(2020)所収