2015/04/30

香川県内での環境活動活性化

環境活動を長年続けている人なら、「地球環境基金」という名称を一度は聞いたことがあるかと思います。環境省所管独立行政法人環境再生保全機構が行う助成金事業で、毎年日本国内外の民間団体(NGO・NPO)が開発途上地域または日本国内で実施する環境保全活動に対し支援を行っています。

平成27年度は、総額6億円で209件の事業が採択され、件数・助成額とも過去5年間で最大となりました。助成金のメニューも多様化し、一般助成や入門助成、フロントランナー助成など、民間団体の成長段階や活動規模に応じて応募ができるようになりました。さらに、今年度からは、企業協働プロジェクトとして、一般社団法人日本釣用品工業会からの寄付による「つり環境ビジョン助成」がスタートし、さまざまな協働と支援の仕組みづくりが進められています。

そして、四国EPOでは、この助成金を活用し四国の環境活動活性化につなげようと説明会を各地で実施してきました。今年度も四国内の多くの団体が内定を受ける中、近年採択がほとんどなかった香川県内の団体が10年ぶりに4件も採択されたというニュースが入りました。その内訳は、入門助成でうどんまるごと循環コンソーシアムとみんなでつくる自然史博物館・香川、つり環境ビジョン助成で海守さぬき会とアーキペラゴでした。

これは、昨年の瀬戸内海国立公園制定80周年事業の数々や香川県が中心となって進めている里海事業など、「環境」を考える事業が近年注目されたことも要因としてあるのではと考えます。他県の方から、「最近、環境という言葉が政策の中で語られることが少なくなった。」という声を聞きました。「環境」をキーワードとした「政策協働」の大切さを各主体にどう伝えるか、これからのEPOのミッションを考えさせられました。