2017/04/28

徳島県神山町から始まったアドプト・プログラム

全国に広がっている、住民や企業が道路や川の管理を行う「アドプト・プログラム」。日本で初めて導入されたのは、徳島県神山町だ。町内に拠点をおく4つの民間団体が、1998年6月に道路のゴミ拾いを初めて開催し、今年で20年になる。きっかけは、グリーンバレーの理事長である大南氏がアメリカを訪れた時、カリフォルニアの高速道路で、道路の清掃を企業が行う「アドプト・ア・ハイウェイ」の標識を見て、このような仕組みは将来必ず日本でも必要になると直感したことからはじまる。

そのころ、神山町では国際交流協会が立ち上がり、環境と芸術の2つの柱で町を活性化しようという動きができていた。この環境の柱に、アメリカで効果を発揮しているがまだ日本で取り入れられていないアドプト・プログラムを据えた。道路にごみが落ちていないことをひとつの文化の表現にしようとした。

取り組みを始めるために提案に行くが、道路法の規定によって企業団体名入りの看板は立てられないとのことだった。いろいろ手を尽くしてみたが前に進まないので、自主活動としてスタートした。自主的にスポンサー名を入れた看板を立て、住民が2か月に1回、町内の国道や県道の掃除を始めた。

活動開始から1年ほど経った頃から、看板の設置費用については県の協力が得られるようになり、ごみ拾いは住民ボランティアで行う仕組みとして整い、1999年10月「徳島県OURロードアドプト事業」が生まれた。その後、瞬く間に全国46都道府県に広がり、今では374自治体、約500のプログラムに250万人以上が参加(2016年3月末現在、公益社団法人食品容器環境美化協会調べ)する大きなパートナーシップの取り組みとなっている。