2019/12/26

四国の山あいの工場でつくる、安心・安全なオーガニック布団

四国山地のど真ん中、吉野川の上流域に位置し、高知県内でも人口減少率、高齢化率がともに高い大豊町。この町の工業団地の一角に、地域課題に向き合いながらオーガニック寝具を製造している株式会社ハート(本社:高知市)の工場はある。

1988年の創業以来、原料にとどまらず、最終製品に至るすべての工程において有害化学物質が検出されないオーガニックを追求し、最終製品は一つひとつブラックライトで蛍光反応がないことを確認する徹底ぶり。このことを消費者に理解してもらうため、2005年から毎年、日本でも数少ないオーガニック繊維認定工場として、エコサート(ECOCERT/フランス)による実施検査を受け、世界的なオーガニックの繊維基準であるGOTS(Global Organic Textile Standard)、OCS(Organic Content Standard)の二種類の基準をクリアしている。

世界最大の認定機関のチェックは厳しく、毎年すべての流通や製造、倉庫などの検査だけでなく、従業員への雇用環境や認証への理解を進める取り組みにも配慮は求められる。ここで、働いている十数名の職員は女性だが、子育て中の方からベテランの方まで、育児や介護、家庭の都合などで休みは取りやすい。お互いの仕事をカバーし合い、働きやすい職場づくりが実践されている。

綿打ちを何度も繰り返した安全で快適な布団や、国産のそば殻を使用した枕は、安全・安心に厳しい消費者からも人気で、特にそば殻の枕は、そば殻の袋とダニを通さないオーガニックコットンで作った枕カバーはそれぞれが洗え、デザイン性だけでなく清潔さを保つ工夫もされている。

安全性に徹底してこだわった寝具づくりの拠点としての大豊町。製品は海外でも人気になる一方で、地域とのつながりも大切にしている。つくるからつかうまでオーガニックにこだわった経営が、地域の雇用や環境、健康課題の改善に向けて好循環を推進する取り組みとなっている。

株式会社ハート
(本社:高知県高知市北金田4-18、工場:高知県大豊町)