四国のすごい![四国EPOがすごいと思った四国の環境情報をお知らせします]
「四国のすごい!」英語版ドイツ語版

コウノトリとナベヅルフォーラム

兵庫県豊岡市で放鳥されたコウノトリが、徳島県鳴門市で巣作りを始めた記事が新聞等で紹介されるとともに、四国内では、コウノトリだけでなく、ロシアから飛来するナベヅルの話題を耳にするようになった。

どちらも絶滅が危惧されており、なぜ、四国の各地に飛来するようになったのかが気になる中、2016年7月、徳島市内でコウノトリとナベヅルフォーラムが開催された。

専門家からそれぞれの生態と習性に関する概要説明の後、専門家と生産農家をまじえたパネルディスカッションが行われた。野生復帰したコウノトリに選ばれた理由や四国へのナベヅルの飛来数の増加など、経年変化をみないとわからない部分があるにせよ、餌付けをしていない状態で、エサとなる生き物が多く、豊かな自然生態系があることが鍵となったのではないかという意見が出た。

確かに、鳴門市のコウノトリが巣をつくった場所の周辺には、レンコン畑が広がっている。さらに、ナベツルが飛来しねぐらにしているのは、那賀川の中須でその周辺には水田が広がっている。

野生のコウノトリやナベヅルが、広大な土地から特定の場所を選択するには、本能的な選択基準があるはずだ。もし、その基準が可視化され、私たちが土地改変や開発、環境保護を進める際の尺度とすることができれば、生物多様性の主流化に向けての更なる一歩が踏み出せるのではないかと期待している。今後の関係者からの成果報告や動きに着目したい。

IMG_1436

そうめん流し世界一!への挑戦

放棄竹林の対策にどう取り組むかは、環境に関わる人なら一度は耳にしたことのあるテーマではないだろうか。昔の人の生活道具には、竹を使ったかごやざるなどが多くあった。その頃の竹は、有用な資源として循環利用されていた。

そんな竹が、プラスチックなどの石油製品の普及でどんどん利用されなくなり、いつの間にか、ものすごい勢いで繁茂する邪魔者になってしまった。

しかし、時代がどう流れようと、竹の愛好家や竹の復権を望む人がいる。工芸品としても評価されており、環境の面からも、竹を有効に使った循環サイクルの好事例が、出てくることに期待する動きもある。

前置きが長くなったが、最近、「そうめん流し世界一!への挑戦」に取り組むグループを取材した。香川県の山間部に位置する三木町奥山の津柳地区では、廃校となった旧神山小学校の体育館を利用して、流しそうめん世界一に向けてのチャレンジが始まっていた。

数十名の地元の老若男女による有志が、手際よく近所の竹林から竹を伐採し、半分に割り、中の節を取り除き、そうめん流しに適した形にする作業を行っている。小さな子どもから大人まで、それぞれができる作業を和気あいあいとした雰囲気で続けている。

目標は4,000m。高仙山から道路沿いに竹のレーンをつなぎ、うまくそうめんが流れるようにしなければならない。途方もないかのように思われる作業も毎週の積み重ねで、少しづつ形が出来て行っていた。挑戦は2016年9月。成功すれば、ギネス登録を行う予定である。

あと、数ヵ月に迫り、ボランティアの数も増えている。作業はこれから急ピッチで進む。興味を持たれた方はぜひ、週末の日中は作業をしているそうなので、現地に足を運んでみてはどうだろう。

この取り組み、香川県だけでなく、愛媛県の八幡浜市でも計画されていることを知った。各地での取り組みに注目するとともに、そうめん流しから、竹の循環利用に結び付く動きが1つでも出てきてほしいと願わずにはいられない。

3S活動がエコにつながる

企業のほとんどが、コスト削減や防災・減災、3Sや5S、CSR活動等なんらかの活動を行っています。しかし、その活動が他の視点からみるとどう映るのかについて、考える機会はなかなかないのでは?今回は、3S活動がエコに結び付く事例について紹介します。

取材で伺ったのは、徳島県藍住町内にある㈱ふじやの物流センター。徳島県内で焼肉や和食をはじめとした飲食店を経営している企業です。県内各所に店舗があり、各店に何をどれくらいの量届けるかに関わるのがセンターの主な業務。縁の下の見えない業務ですが、間違ったり遅れたりすると支障をきたすことになるだけに、ミスや誤配送をできる限り減らすことが重要です。そんな業務の中から生まれたアイデアは、ユーモアと英知にあふれ、簡単そうなんだけど、思いつかないという、工夫に満ちたものでした。

例えば、こちらの「切り身ちゃん」イカの切り身用の段ボール。なんの変哲もない段ボールなのですが、段ボールの高さと強度がぴったりということで、センター内の当日配送数を分別する商品の仕切りとして採用。これで、ピッキングミスが劇的に減少したというからすごいです。

切り身2

さらなる秘策としては、棚卸の救世主「ナンプレ君」ボトルの大きさの丸の中に数字を順番に羅列したナンバープレート。この番号の印の上に順番に商品を配置することによって、一目で在庫数が確認できるようになりました。

この他にも、LED照明への切り替えや陳列棚の天板を取り外しビニール張りに変更、薄暗い作業環境を明るくする工夫など、センターの各所に創意工夫を発見することができました。

その結果は、誤配送の軽減や無駄な商品在庫の減少、廃棄商品の減少に始まりスタッフの作業軽減、電気代の削減など驚くほどの削減成果が上がっていました。私たちも3S活動が、エコに結び付くことを実感する良い機会を得ました。

企業の環境活動を推進したいと思っていても、なかなかきっかけがないと思っていましたが、エコ活動はこんな身近なところにあり、実践の成果を図る方法があることに気づかせて貰えました。