2017/01/24

快適でエコ!排水ゼロの循環し続けるトイレ

「もしも排水がゼロのトイレがあったら・・・。」

非常時はもちろんのこと、日常的に川や海を汚さず、水道水が節約できて、汲み取りや下水道が不要・・・いつもと同じように使いながら、自然環境への負荷を減らし、行政や家庭でのコスト削減が実現する。そんな夢のシステムが既にあるのをご存知ですか?

高知市にある、株式会社ダイドウが開発した循環式水洗トイレ「リサイくるん」は、人が出した汚水をバイオ汚泥処理と濾過の組み合わせで無臭透明な洗浄水に還元し、循環するシステムです。1日約200回の使用で、汚泥の汲み取りは数ヵ月に1回程度。消費電力はポンプを動かすための動力として、750wが必要ですが、ひと月の電気代は3千円程度、太陽光パネルなどで電力も自産自消すればランニングコストはほぼ不要になります。開発した専務のお話しによると「新たな浄化槽や下水道が不要のため、山間地域の公共施設への導入に向けた問い合わせが多い」そうですが、一般住宅にも導入しやすく、老朽化したトイレ問題の解決にむけて相談も増えているとのこと。既に、高知県黒潮町の児童公園や高知市内の中学校などに導入済みで実際に見ることができます。

持続可能な個人住宅版のスマートトイレに期待は膨らみます。