2019/05/31

県民、企業、自治体が協働で取り組む「男も(女も)持つぞ!マイバッグキャンペーン」~さまざまな参加のカタチと仕組みで広がる削減の取組~

世界的に海の生き物のプラスチック汚染が問題になっており、使い捨てプラスチック製品の削減機運が高まっています。「持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)」の「目標12」では、廃棄物の発生抑制や自然界への放出を大幅に削減することが挙げられています。また、「目標14」においても、海の生態系への影響や海洋汚染を防止することもターゲットとなっており、企業と消費者の行動変容が持続可能な社会づくりには必要不可欠な要素となっています。

高知県では企業、自治体、県民が連携・協働して県民総ぐるみで自然豊かで持続可能な低炭素社会を目指すことを目的に、さまざまな活動を推進する「高知県地球温暖化防止県民会議」が平成20年度に設立されました。会員数は256事業所で県内の企業、自治体、NPO等で構成されています(令和元年5月現在)。事業者部会、行政部会、県民部会と3つの部会に分かれ、その特性に合わせたさまざまな活動を実施しています。

県民部会では設立当初よりレジ袋削減のワーキングチームを設置し、NPOや県民、スーパーや生協の担当者が共に計画作りから実施、評価に積極的に参画し、協働で課題に取り組んできました。その中で始まったのが、毎年10月~11月の2ヶ月間実施している「男も(女も)持つぞ!マイバッグキャンペーン」です。「参加を促される」という受動的な行動ではなく、自らの意志で行動するイメージを表しています。

この取組は企業や自治体、NPO等で登録し、2人以上のチームで参加する方法をとっています。手間の掛かるやり方ですが、そうすることでこれまで呼びかけが難しかった職場の人たちが参加しやすくなり、さらにチームを組むことでお互いがレジ袋削減を意識する効果があり、忘れないで行動・報告してもらえています。

現在ではその基本形から発展して家族・友人でのチーム参加や、一人での参加も可能となりました。
【参加部門】
・企業・団体部門:事業所が窓口。2人以上のチームを作り参加
・家族・友人等グループ部門:2人以上のチームで参加
・個人部門:1人で参加
※企業・団体部門や家族・友人等グループ部門では、削減量等が1位のチームを表彰する制度があります。

このように参加を登録制にすることで、参加者数、削減量が明確となり、活動を継続し、発展させていく上で大変重要な情報が得られるというメリットがあります。例えば平成29年度に参加者が急に増えていますが、その主な要因は、県内の自治体が全て参加したことや学生の参加などがあり、県民会議の各部会の良い協力体制が結果として現れました。平成30年度は平成28年度に比べて参加者数、CO2削減量共に約2倍の成果となりました。

登録制の取組は事務的な煩雑さがありますが、多様な参加者の取組情報も得ることで、参加の楽しさや今後の取組の継続性や広がりにつながっているようです。

【特筆すべき参加のカタチ】
①大学生のチームがYou Tubeを作成・公表するなど、新しいカタチでの参加があった。さらに自らも参加し、その年の削減量第一位となり、表彰された。
②高等学校生徒会の参加に教員も賛同し、学校ぐるみでの参加となった。
③企業や自治体の中には社員・職員が毎年全員参加するなど、10年間継続しているケースもある。

地球温暖化防止の観点から始まった活動ですが、廃棄物の削減や生態系への影響など、持続可能な課題に対し、さまざまな立場の人が意識し、行動の変容を促す取組となっており、レジ袋削減に事業者とNPO等が協働で取り組む方法として注目されています。

平成30年度実績:http://myswitch.pref.kochi.lg.jp/event/my-bag/
高知県地球温暖化防止県民会議:https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030901/kenminkaigi-top.html