2019/04/26

美術館が取り組むESD(持続可能な開発のための教育)

2019年8月、愛媛県新居浜市にある「新居浜市美術館(あかがねミュージアム)」では、美術館から発信するESDとして、公募型美術展「にいはまSDGsアート・フェスティバル」が開催されることとなりました。メイン企画となるのは、小・中学生によるアート作品で、日本含め世界中から作品を募る盛大な取り組みです。SDGsの17の目標から一つを選択し、テーマを通じて自由にイメージされたものを作品で表現することとなっており、応募された作品は全て展示されます。ESDやSDGsに関するコンテストや募集等は、これまでもさまざまな地域や主体によって行われてきましたが、芸術的な目線でSDGsを公募する取り組みは、新しく画期的で、SDGsやESDの認知が広がることが期待されます。

美術館のある新居浜市は、かつて別子銅山の開坑により有数の工業地帯として栄えていました。一方で煙害等の公害や伐採による被害が発生したため、植林などの対策が取られていましたが、閉山した今では産業遺産となり、地元高校生によるツアーが開催されるなど、持続可能な地域を考える上での教育資源としても活用されています。当時銅山の開坑に携わっていた企業もフェスティバルに協力されており、地域の教育に関わっています。

また、同市は、市内にあるほとんどの学校がユネスコスクール(※1)に登録されており、市を挙げて質の高い教育に取り組んでいます。そんな教育最先端の地域で、今回のフェスティバルを機に、学校の取り組み発信やグローバルな交流につながることを期待します。

今年のフェスティバルが初開催ですが、来年や再来年も続けての開催が予定されています。詳細は、下記のページをご覧ください。

にいはまSDGsアート・フェスティバル
https://shikoku.esdcenter.jp/2019/02/26/information-124/

(※1 )ユネスコスクールとは:
ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校です。文部科学省及び日本ユネスコ国内委員会では、ユネスコスクールをESDの推進拠点として位置付けています。
(日本ユネスコ国内委員会サイトより引用 http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339976.htm