2018/01/26

ごみが行き着く現場から

徳島県三好市山城町にある(株)明和クリーンは、徳島県内では“唯一”の民間管理型最終処分場を持つ廃棄物処理事業者で、環境省のエコアクション21の認証を取得しています。ごみを「埋める」ことが仕事ですが、顧客に分別を呼び掛けてリサイクルを推進し、かつ埋める前には手作業で資源物を分別する等、「埋めない努力」を続ける、ユニークな会社です。

地域が「安全かつ強靭で持続的なくらし」を確保するためには、モノやエネルギー消費だけに着目するのではなく、適切な廃棄物の管理も必要になります。

事業所や家庭から出たごみは、種類毎に選別され、それぞれに適した処分方法で処理されますが、最終的には埋められます。その最終処分場では、河川や地下水などを汚染する恐れがないよう、処分場の底に遮水シートをひくなどして適切に管理をしています。

日本では最終処分場の残余容量(あとどれくらい埋められるか)が逼迫している状況ですが、その中でも特に徳島県は危機的状況にあり、同社が果たしている役割は非常に大きなものだと言えます。

同社は、3年前に安全環境整備室を開設し、3RやSDGs(持続可能な開発目標)の普及啓発に熱心に取り組んできました。特に、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」として、廃棄された畳を処分場のシート保護に利用する等できるだけ廃棄物を出さない工夫や、排出者である顧客だけでなく近隣の小学校に対し「出したごみの行き先について」知る機会を提供しています。その一例として、平成29年10月31日に施設見学を行った三好市立山城小学校6年生からは、自分ができる事として、「ごみを減らす生活をする」「マイバックやマイ箸を持参する」など環境意識の向上や行動変容が期待される感想が寄せられました。

子どもたちだけでなく、実際に見学した人たちは、想像以上のごみの量に驚き、ゴチャゴチャのまま搬入された物と奮闘する職員の姿を目の当たりにするため、ごみに対する意識が必ず変わるそうです。教科書や書籍からは得られない体験を通じ、ごみの問題を自分の事として考える人が増えるよう、企業の地道な取り組みは続きます。